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肩こりが気になるとき、マッサージよりも先にやるべきこと

2024.09.27 01:57

みなさんは「肩こり」を感じたことはあるでしょうか?


慢性的な「肩こり」に悩まされている方もみえれば、「肩こり」を全く感じたことのない方もみえると思います。


そして「肩こり」が気になっているという方でマッサージ(もみほぐし含む)を受けるという方も少なくないと思います。


その後持続的に楽な期間が続くのであればそれでいいのですが、施術を受けた翌日には元通りなんて方も少なくありません。


特に「肩こり」を感じていて且つ首・肩周りの筋肉が硬くなっている方はこの傾向が強くあるように感じます。


そういった方(肩こりを感じていて筋肉が硬くなっていて、マッサージを受けても翌日には戻ってしまう方)はマッサージよりも先にやるべきことがあるという話を今回はしていきます。


「肩こり」を感じていて首・肩周りの筋肉の硬い方の中には、『首・肩周りの筋肉が硬い=肩こり』というイメージの方も多いと思います。


このイメージは大外れではないにしろ適切な「肩こり」とは異なります。


まず「肩こり」とは『首〜背中の上部の範囲の主観的な不快感』のことを指します。


要は『感覚』の話です。


これに『筋肉が硬くなっているか否か』は含まれません。


つまり『肩こりを感じていて且つ首・肩周りの筋肉が硬い』というのは、『肩こり』と『筋肉の緊張』という2つの異なる現象が起こっているということになります。


ここで間違えてはいけないことは、『筋肉が硬くなっていること自体が問題』なのではなく『筋肉が硬くならなければいけなかった体内環境が問題』ということです。


『筋肉が硬くなっていること自体が問題』なのであればマッサージやストレッチなどで筋肉を緩めてしまえば体が楽な状態は続くはずです。


しかし実際は一時的に筋肉を緩めても翌日、酷いと数分後には再び筋肉が硬く戻っていることも非常に多くあります。


それは『筋肉が硬くならなければいけない条件』が解除されていないと考えられるので、まずはこの条件を解除する必要があります。


その条件は大小様々ありますが、私が最も重視しているのは『関節が正常に動ける状態か否か』です。


筋肉には大まかに分けて『関節を安定させる筋肉(ローカル筋・インナーマッスル)』と『大きな力で関節を動かす筋肉(グローバル筋・アウターマッスル)』があります。


本来これらはどちらも適切に働きあうことで関節が安定して可動することができるのですが、何らかの都合で関節が適切に動くことができなくなった場合、『関節を安定させる筋肉』が正常に役割を果たすことができなくなり『大きな力で関節を動かす筋肉』が常に働き続けなければいけなくなります。


会社で例えると、会社のオペレーションが不適切なうえ仕事をしないサボり社員がいるがために他の社員に過剰に仕事が振られている状態です。


過剰に仕事を振られた社員は次第にストレスが溜まり疲労し壊れていきます。


その状態に陥った結果が『筋肉の硬さ』として現れることになるため、まずは『関節が適切に動くことができる状態』を作る必要があります。


そのために当院では『関節のアジャストメント(関節の角度調整)』を行い関節を適切な位置に導き、『関節を安定させる筋肉』を働かせ『大きな力で関節を動かす筋肉』が休める(脱力できる)状態を作ります。


その環境さえ維持できれば過剰に筋肉が硬くなることもなくなるので、マッサージで筋肉を緩める必要もなくなります。


また、リラクセーションとしてもみほぐしを受けたり日々のケアとしてストレッチを行う場合でもより楽な状態が持続しやすくもなります。


逆にいえば、関節が適切に動けなければマッサージもストレッチも効果を発揮しにくいということです。


関節の動きを取り戻すことは最初に行うべきことです。


当院はそういった施術をメインでおこなっていますし現在「肩こり治療」に力を入れているので、「肩こり」でお悩みの方は是非ご相談ください。