マレーシア旅行②
マレーシア3日目。前日25周年の式典があったイスラム美術館の別館で作品を見たり、現地の先生によるアラビア書道のワークショップを受けたり。
この日見せてもらった別館は、これからオープンを予定している建物で、伝統的なアラビア書道ではなく、アートで言えばモダンアートといった感じの作品が集められています。
本田先生はこの美術館の館長さんに気に入られ、毎年1作品、どんなものを描いても買うと言われているそうで、毎年納められた作品がたくさんありました。
本田先生の作品は見たら本田先生の作品だなってわかる作品で、このページに載せてる写真は、他の外国の方の作品です。
作品の写真はどれも一部を切り取っていますが、この絵は馬が描かれていて、現在サザビーのオークションで、一番高値がついてる作品だそうです。
こちらは皇太子が美術館に来たときに休憩する待合室のような部屋。
部屋の全面の壁に本田先生の作品がかけられていました。
現地の先生によるワークショップ。現地で使われている筆は葦でできていて、書いている途中で気づきましたが、筆先の斜めにカットの切り方が本田先生とは逆。
私はその方が書きやすいなぁと思ってたけど、長年やっている人たちにはとても書きづらかったみたい。そして現地の教え方は2度書き、3度書きは当たり前、筆の使い方も全く違いました。
元はコーランを書き写すことから始まったアラビア書道だけど、外国人の本田先生が独自の道具を作って、独自の書き方を編み出していることが受け入れられていることに寛容さを感じたし、古典的なものは決まりが厳しいけれど、アラビア書道自体は自由な感じなんだなっていうのが、他の先生の指導を受けてわかりました。
書道のあとはお楽しみのアラビア料理。美術館内のおしゃれなレストラン。20人近い大人数で行くので、事前にメニューを予約するよう先生から言われて予約していたにもかかわらず、お料理がいつまで待っても現れない・・・どうやら他にも団体さんが入って、そちらにつきっきりのようで。1時間近く経ってようやく前菜のフムスとかが配り始められ、しかも予約で頼んであったものと数が全然合わなくて、味は美味しかったのに、みんな散々な食事になりました。
メインとデザートが先に来て、最後に今更?ってタイミングでスープが運ばれてくる人も。
でもどれも本当に美味しかった!
マレーシア4日目は、日本で言えば京都のような古都、世界遺産にもなっているマラッカへバスツアー。アラビア書道の現地ツアーでしたが、現地では自由行動だったので、私はいつも一緒にいるメンバー二人と散策。思ってた以上の暑さと、予定より遅れた到着時間に、行こうと思っていたフランシスコザビエルの遺体が置かれていた場所とか教会がある丘へ登るのは断念。
マラッカ発祥と言われるニョニャ料理でランチ。味濃いめ。
マレーシアは壁画ブームなのかウォールアートが多く、川沿いにもそんな観光地が。
念願のチェンドル。マレーシアのかき氷です。マレーシアはとにかくスイーツがココナッツ味でなんでも美味しい。クエという日本の生菓子みたいなものも、ショッピングセンターにチェーン店があったり、朝だけ通勤に向かう人をお客さんに手作りで所々の屋台で売られていたり、駅ナカに露店出してたり、カラフルで色んな種類があって、ココナッツ好きだから、ずーっと食べていたい。
マレーシア最終日は昼過ぎの便なので、近くのモスクを見に行ったり、マレーシア通貨のリンギットを使い切るため買い物したりして残り時間を過ごしました。
ホテルの最寄駅の名前でもあるマスジッド・ジャメのモスク。中には入れなかったけど、周りをぐるりと散歩。
この写真のベンチみたいなところに寝てる人たちは浮浪者です。
一年中温暖な気候のマレーシアでは、こうやって野外で寝て生活できるんだろうな。
小さい子連れの家族もいて、ツインタワーのあった地区との格差を感じる。
残り物の残飯が歩道に撒かれていて、それを鳩がつついていたり、壊れそうな木の足場で高層ビルを建てようとしていたり、発展途上国のような側面もあるけど、ツインタワーのあったショッピングセンターは日本よりずっと進んだ雰囲気と活気で、まだこれから成長する国だなというのを感じました。今回初めてマレーシアがイスラムの人が多い国だというのを知りましたが、すごく治安が良くて、イスラム教も、インドのヒンドゥー教も、仏教も、キリスト教もそれぞれを尊重しているいい国だなと思いました。