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篠原継之助の映画を語る会☆

【映画紹介】殿、利息でござる【ネタバレあり】

2019.01.10 22:00

『創作小説のような実際にあった奇跡の感動物語』


どうも。


篠原です。


年末年始、みなさんゆっくり過ごせましたか。

ボクは今回の年末年始は家にいる時間がけっこう多くて、友達が遊びに来てくれたり、映画をみたりしていました。

おかげでかなりリフレッシュでき、年始から仕事も絶好調です!


そんな中で面白い上に、タメになる作品に出会ったので、今回ご紹介させていただきます。


作品のタイトルは「殿、利息でござる」。

タイトルのイメージどおり、江戸時代中期(1766年頃)の吉原宿という、現代の宮城県にある宿場町を舞台とした、【実話】に基づいた邦画の映画作品です。


最初は「面白いタイトルだな〜」くらいしか思っていませんでしたが、この作品のいたるところに学ぶところがあり、「江戸時代にこんなビジョンを描いて実現した人達がいたのか!」と感動してとっても良かったです。


今回は内容に触れながら紹介したいので、【ネタバレあり】で書きました。


ーーーここから先ネタバレありーーー


1.1人の強い想いに仲間が集まる


この作品の舞台は先に紹介したとおり、今の宮城県、当時の仙台藩の吉岡宿という宿場町です。

この宿場町というのは、五街道(東海道、中山道、奥州街道、甲州街道、日光街道)の道中にある宿場を中心に発展した町のことです。


五街道は全て日本橋を起点として徳川幕府が整備した街道で、各藩の役人はこの街道を通って江戸まで通ってました。

そして、各宿場町は宿場を経営する権利を得る代わりに、役人の荷物運搬のために、馬と人手(伝馬と人足)を準備しなければなりませんでした。


この手配にかかる費用は宿場町の住人が負担します。

税金も決して軽いものでなかったのに関わらずです。

しかも、1615年から始まった宿場町と伝馬役というお役目ですが、他の宿場は助成金が出ていたそうですが、吉岡宿は仙台藩からの直轄領ではないという理由で、助成金が出なかったそうです。

それを150年続けてきたのですが、耐えきれなかった住民が夜逃げをしていき、住民は減るばかり。住民が減るとその分を残った住民で負担しないといけないため、より負担が大きくなる。

そんな負の連鎖を打開しようと立ち上がった男がいます!


それが穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と菅原屋篤平治(瑛太)です。

彼らは宿場の窮状を救うために何かできないか考えます。

そして、考え付いた妙案が大金を用意し仙台藩に貸付ける、その利息を伝馬役の費用に充てることができるというプランです。

このプランが実現すれば宿場町は救われ、生活にもゆとりが生まれ、昔の活気を取り戻すことができる、そう考えたのです。


とはいえ、少額のお金を貸しても利息はたかがしれていますし、この目論見が仙台藩にばれれば打ち首必至です。

必要なお金は一千両!

これは現代でいえば大体3億円位の金銭になります。

そんな大金2人で準備するにはえらく大変です。

そこで、彼らは同志を集めます。

宿場町の住民、ひいては未来の子孫のために身銭を切ることができ、財力を持っている人。

そして、身を引き締めるためにつくったルール「つつしみの掟」を守る。

その基準を満たし、集まった9人の同志と共に8年間かけて資金を準備し、お金を必要としている役人まで意見を通し、このプランを実現することに成功したんです!


江戸時代にこんな壮大なビジョンを描き、しがらみが多かった中で耐えきり、つつしみの掟」によってこの話が世の中に広まることはなくても、人知れず宿場町の行く末のためにと動き実現した人がいたんだと知り、生き方めちゃめちゃカッコいい感動しました!

しかも、「つつしみの掟」によってこの事はずっと世に出ないように守られていたそうです。


2.つつしみの掟


この作品は本当に学ぶことだらけで、ドキッとしたのが何度も記載している「つつしみの掟」です。

この掟の考えのもとは、宿場のためにやっていることだから当たり前のことをしているということ。そして、自慢するものでも人に言いふらすものでもないので、むしろ普段以上に慎むようにするというものだそうです。


コレ大事ですよね!


ただ、人は感情の生き物でツイツイ余計なことを発信してしまいがちです。

誰だって頑張ってることを褒めてもらいたかったり、自慢したくなることだってあると思います。

その気持ちとしっかり向き合ってやるべきことに集中するのだと学びました。


実際に集中して大成を果たした先人の方々が200年以上前にいらっしゃったということ、そして技術が進んだ現代ならもっとなんでもできる!と勇気をもらいました。


3.キャストも豪華!


最後に本作品のキャストや制作背景についてインタビュー記事を読んだので触れていきます。


本作品のキャストは、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡を始め豪華な俳優陣が勢揃いしています。

そして、なんとフィギュアスケートの羽生結弦も特別出演しています。

彼の出演については、羽生結弦の出身が宮城県の仙台市で2011年の東日本の復興に繋がればという想いがあったことと、仙台に実在した人物な感動秘話を知ったことで快諾したそうです。


また、原作となった「無私の日本人」の著者である磯田道史氏も「この奇跡の物語を、後世に伝えなくては」と話しています。

人情の話だけでなく、資本・価値・貨幣・家族・共同体・権威・支配など様々な要素が詰まった内容だとも述べていました。


200年以上も後の世の名だたる人々を突き動かす影響力、心から凄い!と感じます。

ボクも経営者仲間と影響力について良く話しますが、これは心から震えました!

エンターテイメントとしても、学ぶ作品としてもオススメの映画です。


ぜひ一度みてみてください。


ではまた。


篠原継之助