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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の304-

2024.09.30 04:55

古い思い出で時は止まっている。

学生時代、仲間と過ごした街は、

高いマンションが建ち、多くの人達で、

賑わっていた街に変わっていた。


所用で訪れた、昼時の町屋。

35年という月日が流れてしまった。

本業とは異なる所用とはいえ、

昔の思い出と照らし合わせ歩く街並み。

駅までの道のりの途中。


ん?アクアショップが目に入る。

自店カウンターの上り框に鎮座している

水槽の必需品達を、カゴに入れながら、

店内を散策する。

流木の品数も充実、店内には家族連れや、

恋人同士で、優雅に泳ぐ熱帯魚達を、

観賞していた。


ふと腕時計を見ると、示した針は夕方の5時。

有料袋をぶら下げて、久方ぶりに来た、

町屋の街を後にした、そんな日曜日でもあった。