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萩(はぎ)の花

2024.09.30 08:21

Facebook加藤 由佳さん投稿記事  萩(はぎ)の花

おはようございます。今朝は、秋の気温を通過し暑さの始まりです。。

山際で、雨粒と湧き水の滴を受けて薄赤紫色の可愛い萩の花が簪のように彩ります。

花名の萩の語源には諸説あり、古い株から芽を出すことから「生芽(はえぎ)」が転訛したともいわれます。なお、「萩」の字は「艸(くさかんむり) + 秋」という意味の国字で、中国語の「萩」。

萩の葉は、水をはじくようです。たくさんの小さな水滴がきれいです。しなやかな枝を伸ばし、美しい紫紅色の花をつける萩の花。山野に自生し、古く日本人に愛されてきた萩は、秋の七草(ななくさ)の一つです。

花言葉

「思案」「内気」「柔軟な精神」

奈良時代の貴族・歌人の山上憶良が『万葉集』に詠んだうたが秋の七草の由来とされます。

秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

ちょっと寂しげな「萩」の花も、たくさん咲くと印象が違ってきます。

豪華とは違いますが、見事に咲いています。

お出かけの皆さん、お気を付けていってらっしゃいませ。


Facebook柴田 栞奈さん投稿記事

ぼた餅とお萩やがて秋のお彼岸ですね。お彼岸にはご先祖さまにおはぎをお供えしますね。

日本人の感性はお供え、オヤツまで❣️( ◠‿◠ )お彼岸のぼた餅とおはぎの違いは?

お彼岸のお供えといえば「ぼた餅」と「おはぎ」ですが、春彼岸に食べるのを「ぼた餅」、秋彼岸に食べるのを「おはぎ」と呼びます。

その理由は漢字で書くと一目瞭然。

ぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「お萩」。春に咲く牡丹と秋に咲く萩の花にちなんでいるわけですね。古より自然とともに暮らしてきた日本人らしい発想ですね。

地方によってはぼた餅はこし餡で、おはぎはつぶ餡でつくるというところもあるようです。

写真は去年私が写したものです^_^


https://gn.nbkbooks.com/?p=28742 【【植物はあれもこれも薬草です】第9回「ハギ」 熱を冷まして頭すっきり おいしく飲める薬草茶】より

この連載は、月刊『現代農業』の2020年1月~2021年12月まで全24回にわたって掲載された連載「植物はあれもこれも薬草です」です。身近な薬草を毎日の暮らしに取り入れるための知恵が満載です。病気になりにくい身体づくりを実現しましょう!

ハギ マメ科ハギ属。いくつか品種があり、耐寒性、耐暑性が強いものが多い。根が横に広く張るので傾斜地の土留めに用いられることもある(イラスト:久郷博子)

ハギ マメ科ハギ属。いくつか品種があり、耐寒性、耐暑性が強いものが多い。根が横に広く張るので傾斜地の土留めに用いられることもある(イラスト:久郷博子)

秋の七草も薬草です

 8月の盆を過ぎるころになると、夏草の勢いもやや収まってきて、秋の花が徐々に山野をにぎわせてきます。その代表格は秋の七草。ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ。みなさん、七草すべての名前と姿がわかるでしょうか。

 「春の七草は食べるもの、秋の七草は鑑賞するもの」という認識が一般的なようですが、秋の七草も立派な薬草。春の七草と同じように「気温差が激しくなり、体調を崩しやすくなる季節に食べるとよいもの」なのです。

 だから秋の七草の利用時期は夏の終わり。わが家では周辺に生えているススキ、クズ、ハギを毎年採集・加工しています。今回は、その中から、おいしいお茶が楽しめるハギについてご紹介します。

秋に咲くハギの花。よく目立って採集の目印にもなる

秋に咲くハギの花。よく目立って採集の目印にもなる

ハギは薬木、高さ2mほどまで育つ

 ハギはやや痩せた土壌で日当たりのよい乾燥したところに生えます。農村であれば、年に1回ぐらい草刈りされるような粗放な管理をしているところに多くみられます。

 じつは七草の中でハギは唯一の「木」。低木で高さは2m程度にまで育ちます。秋には赤い花をつけるので目立ちますが、花がない季節は慣れていないとなかなかわからないかもしれません。ヤマハギ、ニシキハギ、マルバハギなどの種類があり、地域によって分布が異なります。

枝と葉を乾燥して利用

大きな枝ごと収穫し、物干し竿に吊るして天日乾燥してから刻んでもよい。天気がよければ2~3日でしっかり干し上がる

大きな枝ごと収穫し、物干し竿に吊るして天日乾燥してから刻んでもよい。天気がよければ2~3日でしっかり干し上がる

 昔からハギの根を煎じて服用すると、婦人のめまいやのぼせに効く、熱を冷まし、肺を潤すといわれています。ただ、漢方薬で使われる生薬には含まれておらず、成分の解明もされてはいないようです。

 ハギの根を掘るのは大変です。また、根を掘ると文字通り根絶やしになって翌年は利用できません。地上部にも根と同様の成分が含有されているので、わが家では枝と葉を利用しています。

 採集・加工方法は簡単。花の咲く時期に、直径数mm程度の枝を下のほうから刈り取ります。刈り取ったら、葉も枝も含めて数cmに切り刻んで乾燥させるだけ。もともと乾燥地に生えている植物で乾燥も早く、9月上旬の日差しなら2~3日もあればしっかり乾ききります。草丈もあるので、大きな株1本分を採集すれば、家庭で半年楽しめる量は十分確保できるでしょう。

ハギの薬草茶はおいしい

葉や茎を短く切って乾燥させたら煎じてハギ茶を作る。薬草茶の中でもおいしくて飲みやすい

葉や茎を短く切って乾燥させたら煎じてハギ茶を作る。薬草茶の中でもおいしくて飲みやすい

 わが家では、乾燥した葉や茎を煎じてハギ茶にします。ハギ茶は効能はもとより、その味が気に入っています。さまざまな薬草を煎じてお茶にしますが、何か味気なかったり、強烈に苦かったり、香りがなかったりとなかなかバランスのよいお茶は少ない。しかし、ハギ茶は独特の香りと味がよく調和がとれていて、素直においしいと感じるお茶になります。残暑で頭がのぼせるような時に、ハギ茶を作って、コップ1杯も飲むとすっきりした気分になります。

近くになければ挿し木で増やす

 ちなみに、ハギは万葉集に登場する回数が最多の植物と言われています。昔は桜の花見のように、「萩見」に出かける習慣もあったようです。ハギの枝や葉は、牛の飼料や燃料、屋根葺きや天井の材料としても大量に用いられていました。彼岸のころに食するおはぎも、語源はハギが咲くころに食べるものだから。これもハギが日常生活に密接に関連していたことを示している例です。

 かつての村人は、今と違って、地域で手に入るありとあらゆるものを利用していました。里山は今より明るくすっきりとしていたので、秋の七草をはじめとする植物はそこら中にありふれていたのでしょう。しかし、今では草刈りや伐採をしなくなり、ヤブや暗い林も増えました。そのため、秋の七草のフジバカマとキキョウは、絶滅の可能性が高いとレッドデータブックに掲載されるようになってしまいました。里山の景観が消えるということは、植物の減少とそれを上手に利用するノウハウの消失をも意味します。日々の暮らしで薬草に触れるにつけ、自然環境との共生とは何かを熟考させられます。

 なお、ハギは挿し木での増殖が比較的容易です。もし、近所に見当たらない場合は、庭に植えて育ててみてはいかがでしょうか。ただし、かなり大株になりますので、その点だけはご注意を。