「THE MIDNIGHT ADVENTURES OF KELLY, DOT, AND ESMERALDA」john s. goodall
お知らせするのが遅くなってしまいましたが恵文社一乗寺店の冬の大古本市は1/7で終了致しました!
お立ち寄り頂いた方、誠にありがとうございました。
行かれた方、もし良かったら感想聞かせて頂けたら嬉しいです…。今後の参考にさせて下さい。
さて、自分の体調は大分良くなったのですが、まんまと家族にうつしまいました…。このまま子どもにはうつらないと良いのですが。
こちらの絵本はjohn s. goodallによる「THE MIDNIGHT ADVENTURES OF KELLY, DOT, AND ESMERALDA」です。
このイギリスの絵本作家の作品は以前にも一度紹介したことがありましたが、今回のものもその時のものと似たつくりで、字のない絵本で、1ページ毎に半分ほどの短いページが挟まり、ちょっとしたしかけ絵本のような体裁になっています。
同じ場面でありながら、その短いページをめくることでその場面の中で少しの時間の経過、登場人物たちの動きを表現するできるのですね。
この絵本では真夜中に始まる人形たちの冒険のお話。
女の子の人形、コアラの人形、そしてネズミの人形は真夜中に起き出して、いつものように仲良しのお茶会。
だけど今晩はちょっと気が乗って、部屋にかけてある絵の中へ冒険をしようということになります。そして三人は連れたって絵の中の世界へ冒険を始めるのです…。
字のない絵本でありながらも、このちょっとした仕掛けを用いながら絵で語らせていくその手法は全く見事で、読み終わった後にこの絵本のことを思い出してみても、それが「字のない絵本」だという風には思い出されない、ちゃんと物語を、お話を「読んだ」ように思い出されるから不思議です。
物語というものはいったい何処からやって来るのでしょうか?
まだ、自分の中では漠然とした問いしか無いのですけれど、でも、どうやらそこに、物語に「文字は絶対必要なもの」というわけではなさそうだということは、興味深いことです。
文字がなくても、不思議なストーリーテリングで読ませてくれるjohn s. goodallの絵本を、ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。
john s. goodallの絵本はこちらです。