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東日本ボクシング協会

[声明文]袴田巖さんの再審無罪判決に関する声明

2024.10.01 14:30

 日本プロボクシング協会は、元プロボクサー・袴田巖さんの再審公判において、2024年9月26日、静岡地方裁判所が「無罪判決」を言渡したことを歓迎し、この判決を強く支持いたします。

 袴田巖さんは、1966年に起きた強盗殺人放火事件で、「ボクサーくずれ」という偏見が一因となって犯人として逮捕され、裁判で死刑判決を受けました。

 無実を訴え続けつつも、獄中生活は実に48年間というギネス認定された長期にわたる

ものとなり、死刑執行の恐怖の中で過ごす日々は袴田さんの精神を蝕みました。

 2014年3月27日、静岡地裁が、「死刑及び拘置の執行停止」を決定し、袴田さんは釈放されましたが、検察の抗告により、その後も死刑囚としての日々が続きました。

 そして、紆余曲折の末、2023年10月27日、ついに再審公判が開始され、本年9月26日に「無罪判決」を獲得したのです。

 ボクシング界は袴田巖さんの無実を信じ、長年にわたって支援活動を続けて来ました。何度でも立ち上がるボクサースピリットで戦い続けた袴田巖さんは88歳、姉のひで子さんは91歳です。私たちボクシング関係者は、今回の「再審無罪判決」を受け、これ以上お二人を苦しめることは何としても食い止めたいと思っており、検察に対して控訴をおこなわないよう強く望みます。