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タイでの暮らし

2019.01.11 22:28

タイでの1ヶ月に渡る生活も残すところ4日ほど。

ここら辺で振り返り。



タイというのはとても誘惑の多い国で

観光地だからそりゃ仕方がないのだろうけれど

美味しいものがパパッと手軽に食べれるようになっていて

歩いていれば宣伝宣伝宣伝!


テレビを見ていなくてもまるで見ているかのような情報量。


美味しそうな看板や張り出されているメニューを見たら、何か口に入れたくなっちゃうし

普段絶対に摂らないような添加物なんかも多分とってしまっている。

ここにいたら気にしなくなっちゃうのもわかる。


物質的な豊かさの波がすごくて

普段山の中の田舎で畑しながら暮らしている私達には刺激が強い。


スーパーに行けば野菜は全部プラスチックの袋詰め。

マーケットのおかずやご飯もみんなプラスチックの袋に入っていて

この街から出る1日のプラスチックゴミの量や消費する石油燃料の量はとてつもないだろう。


これが発展するアジアのイマなのだと、どきどきしてしまう。


あまり罪悪感を感じてばかりいても仕方がないので

今はとにかくリラックスして楽しむことにしている。


質素倹約、早寝早起き、修行人生で生きてきた私にとっては

実は人生で初めての物質的な豊かさに浸る時間というものを体験している。


今まで旅というものは、修行であり、仕事の現場だったから。


お母さんになった今、旅に必要なのは仕事をとってくることではなく、踊りまくることではなく、修行しまくることではなく

リラックスマインドを体験して、マスターすること。(おや、結局修行か?笑)


リラックスした状態を維持する練習をすること。


せかせかとしてしまう氣持ち、子どものことを優先しすぎて相手を責めてしまう氣持ち。

「こぼさないで」とか「汚さないで」とか「〜しないで」って焦る氣持ち。

「とにかく早くご飯を食べなきゃ」と自分を追い込む癖。


こちらに来てだいぶそれを観察して、手放せるようになって来た。


そんな氣持ちをキープしていなくても暮らせていけることに氣がついてみると

いろんな状況は自分が思い込んで作り上げていたんだなとまた氣づく。


ご飯を作ることも楽しめるし、食べることもゆっくり味わえる。

食べる速度もゆっくりになった。


これも、「疲れ果ててまで毎日ご飯を作らなくても屋台でパパッと済ませられるから大丈夫!」という物質的な豊かさの恩恵もあってのことだと思うと、大量のゴミを出すこの文化も否定できないし

感謝できる。


ファーっと軽い南国タイのご飯や食文化は、北国のどっしりと耐え忍ぶ暮らしや、禅の文化(母方の実家が禅宗で私はその影響を強く受けて育っている)と程遠い。


ここで暮らす人は、行動の後始末のつけ方がまるで違う。

時間の味わい方が全然違う。

この文化の中にいたら、それはそうなるだろう。


最近、だいぶ丸く柔らかくなった私の性格を、益々軽く能天気にしてくれている。



「私達の目指す暮らし」とは真逆を行くこの国だけれど

たくさんのインスピレーションをくれた。


どんな文化もどんな発展段階も否定せずに好きになれたら

全部自分の力にできる。


最近すごくそう思う。


何かを否定することは、自分自身の何かを否定したくてしているのだ、


というのが最近の発見。


先日受けた素敵な先生のSomatic Yin yogaのワークショップ。

そこで得た新しい感覚を日常の中に落とし込む。


忘れたらまたその稽古をする。


そうやって私自身が変化して日常が変わって行く。


この気候、この土地だから得られる感覚を大切に。


雅人君と蓮の3人で、タイのこの家族の元を訪れることができてよかった。


最高のメンバー!