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心理セラピスト*長沼美恵

「人を救いたい」「人を癒したい」の裏に潜むものって?

2019.01.12 06:11

私がセラピストを目指すようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。

「被災者を癒したい」という動機から始まっています。



これってたぶん「メサイア・コンプレックス(救世主願望)」です。


メサイア・コンプレックスとは、
自分のことを無価値だと思っているので、人助けすることで自分の価値を見い出そうとすることです。



人にしてあげたいと強く思うことは、自分に必要なんです。

当時の私は自己否定が激しかった。自分が救われたかったんです。


もちろん、自分では気づいていません。





そして、2013年に自分癒しを始めた直後、無価値感が和らいだのでしょう、「セラピストにはならなくていいかも」という思いが出てきました。


その後、さらに自分の内面深くと対話するうちに、何かに突き動かされるように「やっぱりなりたい」という気持ちが強くなって今に至ります。


なので、カウンセラー、セラピスト、コーチは、必ず自己浄化は必要だと思っています。チャネラーや占い師も、ですね。本当は誰でもですけど。


そして、この仕事を続けるうちは、自分との対話は継続するべきだとも思っています。





今は、「人を救いたい」気持ちでセッションすることは傲慢だと知っています。思い切りエゴです。


そもそも人は救われている、許されていると思っています。

苦しいのは、幻想に惑わされているから。


それをセッションで気づくお手伝いをしているのだと思います。

変わるか変わらないかは自由なんです。


じゃあ、なんでこんな仕事をしているかと問われたら、

私自身が平和で幸せな世の中を望んでいるから

と答えるかな。


1人1人の幸せ、心の平安が、世界平和を構成していると思っているから。


結局、自分のため(笑)






なんだかんだ言っても、時には「メサイア・コンプレックス」がひょっこり顔を出しそうになりますよ。

人間だもの。エゴだらけ。

それに気づけばいいだけ。軌道修正は可能です。



ということで、私は「この人を変えてあげたい」とは思いません。



ご自身を変えるのはご自身であって、私でもメソッドでもありません。

頼りたくなるのはよくわかります。経験済みですから。



でもやっぱり、自分の人生は自分で創っていくものです。

誰かが代わりにやってくれることは不可能です。  



長沼美恵(ながぬまみえ)

ゆんわりタッチプラクティショナー&ストレスクリアコーチ