2024.10.6 粟畑(朝日連峰)
令和6年 10月6日(日) 参加者:6名 ガイド:真鍋雅彦
コース:大井沢西俣沢登山口~バカ平~焼峰~雨量観測所~粟畑ピストン
(所要時間:約8時間30分)
10月に入り天候は少し安定したかな?と思うようになりましたが、暖かい日が続いていて紅
葉前線はなかなか下りてこないようです。今回目指すのは朝日連峰の三方境(1,591m)北方
の天狗角力取山(1,376m)を経由して障子ヶ岳(1,357ⅿ)に至る枝稜線で、この2つの山の
間にある粟畑(1,397ⅿ)です。標高を比較すると粟畑が高いことが分かりますね。出発は大
井沢川の右岸南俣沢登山口で標高は約500ⅿ。スタート時から曇り空で山々は深い霧で覆れて
いました。陽射しがない分暑くなくていいですねとは言ってみるも、ずっと曇りの予報では
テンションが上がりません。当然ブナ帯の黄葉の色付きもないわけで、ひたすら登ることに
専念です。森林限界の雨量観測所に出ても周りは真っ白。すると誰かが「ここまで登って来
たのにね~」と。そして最後の100ⅿの直登を登ることに。ところがどうでしょう!50ⅿを過
ぎ60ⅿを登った頃にサーと霧が晴れて眼下に雲海、前方に天狗小屋と寒江山の山並み、振り
返れば雲海に浮かぶ月山が見えて、天を刺すような障子ヶ岳まで見えるではないでしょう
か!一気にテンションが上がり登る足も早まって以東岳はどうだ?とばかりに粟畑に到達。
すると、圧巻の風景が!屏風のように広がる以東岳の山並みが待ち受けていました。期待し
ていなかった分喜びは大きく、昼食時も朝日連峰を覆う雲が絶えず変化して山並みが見え隠
れする雄大な景色を堪能できました。下山時には以東岳に幕を下ろしたように雲が垂れ下が
り見えなくなり、至福の時も終了しました。思いがけない超ラッキーな山行でした。