情景、とは。
2024.10.10 04:47
今日はかもめが翔んだ日、という船出のわかれのうたで踊りました。
良い声。もとうたも聴いたけど、
渡辺真知子さんってすごい歌唱力だね、、、ふるえる。
津軽海峡冬景色、も
そーなんだけど、
最初に情景を歌うこの時代の曲って。
ハーバーライトに、朝日が登る
そのとき
一羽の
かもめが
翔んだ、、、
ってはじまるのね。
もう埠頭に立たされてるわけよ。聴き手が。やばいよねこの曲。えぐい。
漫画とかもそう。主人公の土地の立ち位置をまず、1〜5ページ目で説明させる。
物語の導入なのだ。イントロが。
いやー、このへんの時代の音楽やばいよ。もはや
最初の時点でね、
上野発の夜行列車降りた駅に立たされてるわけよ。
雪もはらはら降ってて、
モヘアのロングコートに
ワインレッドの皮の手袋なのかしら、
長い髪の後ろ姿を思いながら曲の中へぶっ込まれるのよね。うまいなあ。
礼儀正しく流れ込まれ、丁寧だともいう。
いまは匂わせの時代だもんね。
加工してぼんやりグレージュ、多様性、汎用性。
それかAIでそもそも擬装。美しすぎる嘘の世界。
昭和歌謡、
どストレートで気持ちいいくらいだ。
電車や、船。駅や港でお別れをする。
タイトルも匂わせず、ビックリするくらいストレートだ。
かもめは
飛ぶ方なのか、見送る方なのか、
ふたりの愛を紡いだ過去の心の比喩なのか。
人はどうして
かなしくなると
うみをみつめに
来るのでしょうか
ほんとねえ
未練の洪水ではなく、案外歌い上げてスッキリさせてるね。良い曲。
このひとの歌もダンスもいつも泣けてしまう。
わたしも、命を削って、踊りたい。
そうでいい。それがいい。
泣けちゃうね。
NORI