教材のカスタマイズ
日本語教師になりたての頃は、毎晩次の日の授業に使う教材(主にパワーポイント)をせっせと作成していました。
しかし数年が過ぎ、学生たちも入れ替わって、同じテキストを教えることが多くなると、既存の教材を再利用したり、教え方もパターン化してきました。
前日の準備も、昔は教材作成もあり2~3時間かかっていたものが、最近は30分くらい・・?
明日は何教えようかなぁ、どの教材使おうかなぁ・・何だかお母さんが夕飯の献立を考えるのに近くなったような気もします。
さて、昨日はオンラインでネパールの学習者二人のレッスンでした。
教える部分はテキストのこの課ね、はいはい・・あれ、自作の教材がない。。
ここの課は授業にあたったことがなくて作ってなかったのかな。
オンラインだから、テキストのデータやwebサイトを見せながらでも授業はできるけど・・。
ん~。。久しぶりにパワポ教材作りますか。
「~があります/います」「・・に~があります/います」
「~の上/下/中/外…に~や・・があります/います」
いつも自信がないせいか、無口で声も小さい二人。
いろんな言葉を入れた文章を作って、何回も口に出してもらいながら、だんだん文章を長くしてみよう。。
彼ら用の教材作成。
ホントは空き時間に久しぶりにジムにでも行こうかなと考えていたけど、教材作成ですっかり時間を費やしてしまいました。
できあがったのはレッスン直前。何とか間に合いました。
「せんせいがいます」「こうえんにはながあります」「へやにベッドがあります」
うん、だんだん声がしっかり出てきました。
「れいぞうこのなかにたまごがいます!」「あります!」
「机の上に本やえんぴつ・・」「など!」
「あ、つくえのうえにほんやえんぴつなどがあります!」
二人で間違いをチェックし合いながら発話していました。
レッスンが終わる頃には、今までで一番よく聞こえる声になっていました。
二人とも自信が持てたかな。
二人のために作った教材。
時間はかかったけど、手ごたえを感じることができて充実感いっぱいになりました。