第62回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
2024年10月12日(土曜日)は、ZOOMを使ったオンラインの集いを行いました。
参加者は12名様。
うち初参加者は2名様。
子が他界された方、パートナーが他界された方がウェブ上のルームに集いました。
先ずは全員で同画面上、自己紹介です。
ご自身のお名前(ニックネーム可)、どなたがいつ頃他界されたのか。
事が起きたときの状況を淡々と語れるようになった方々。
事後の自分自身と周囲の様々な変化を顧みれるようになった方々。
ご自身なりの気持ちの落としどころを見つけられた方。
様々な機関や趣旨のグリーフサポートや、セルフケアを続けている方。
強い自責の念に苦しい日々を過ごされている方。
今まさに虚無感に襲われている方。
各々の「過去」「現在」「未来」についての想いが語られたように感じた自己紹介。
そんな中、感銘を受けた書籍等の話題も上がりました。
私は、事が起きたときの衝撃と、周囲に与えた悲しい波紋について。その時には考える余裕さえなかったけれど、今現在涌いてきている想いについてお話しさせていただきました。
一巡後、今回は2つに分かれて、グループミーティングに入りました。
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◆1グループで印象に残ったこと
事情を知らない人から他界した人について聞かれることがある。嘘をつきたくないので事実を話すと、相手が困惑して会話が止まってしまう。
同じように、事情の知らない人から「お子さんへ」とお土産をいただくこともあるが、状況を言いたくないのでそのまま受け取ってしまい、罪悪感を感じてしまう。
事実を伝えた場合、伝えなかった場合、どちらにも生じる気まずい思い。
職場では、一緒に悲しんでくれる方もいれば、興味本位で聞いてくる方もいるものだ。
土日はどうしてもファミリーの姿を見ることが多く、それが辛くて家に引きこもっていたこともある。
今後の人生は消化試合のように感じている。
あまりのショックに事後の記憶はあいまい。当初は自責の念ばかり。が、しばらくして怒りの感情が湧いてきた。今、その怒りがあったからこそ生きてこれたとも思える。
子供からの応援メッセージのサインだと感じて涙が溢れたエピソード。
亡き人の日記について。寂しい気持ちが表現されていた文もあり、思い出すたびにどうしようもない気持ちに襲われる。
寄り添ってあげられなかったことに無念さを感じる。
生前我が子が好きだった曲を聞いてみて思うこと。気づき。
小さい子を見かけると、やり直せるのではないかと、我が子を重ねて考えてしまう。仕方が無いことは分かっているのに、思い出しては止める、その繰り返し。
とあるコンサートに行ってみたところ、生演奏でのジブリの曲が心に響き、涙があふれてしまった。
いっぱい泣いた方がいい。
ちひろ美術館には、いわさきちひろさんの作品(小さいお子さんの絵)が沢山あり、涙も沢山流すことができるかも。絵本カフェやミュージアムショップ、こどものへや、図書室などがあり、ゆったりとした時間を過ごせる。
また、ちひろの愛した草花が咲く庭もあり、自然の中で心を落ち着けるひとときも。
ちひろの作品に触れることで、少しでも心が軽くなり、温かい気持ちを取り戻せるかも。
◆2グループで印象に残ったこと
亡き人の遺品を使えるモノであれば使い、共に生きていくように供養されている方の想い。
激しい悲嘆、苦悩の緩和方法も各々により違って当然である。
自発的に取り入れてみたり、関心を持ったイベントに参加されて良かった。。というお話。
自責で苦しまれている方の想い、その背景。
自責の念の苦しさの緩和方法、出来る可能性のあることを実行に移すにも、場合によっては巨大な岩を動かしていくしんどさがあるということを、皆で文字通りわかちあった。
ショックによる心的外傷後ストレス等で、スムーズに動けないご遺族に代わって、少しでもアクションを起こせるよう動いてくれるケアマネージャー的な存在の必要性。
先人ご遺族らの、実のある言葉たち。
すこぉ~しずつ…目には見えない変化ではあったけれど、出来ることが増えてきていた。
年数をかけて自身を認めてあげられたこと。
やっとある時、自分を労わってあげられたこと。
可哀想な自分を可哀想だと認めてあげられた。
亡き人・そして遺族になった自分も可哀想だ。
(悲しみが酷い頃には、それを認めたらもうお終いだと歯を喰いしばっていたなぁ…私も)
これ以上ないくらいの悲しみ、悼んで、想い続けていることが、揺るぎない礎に。
日の浅い方々の苦しいメンタル状況も、年数はかかるがそのままでは決してない。
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先人ご遺族の言葉たちと、こうして生きて居ることそのものが証明できる場でもありますね。
参加くださった皆様、画面越しで長時間お疲れ様でした。
ありがとうございました。
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次回の星のしずく*わかちあいの集いは対面です。
2024年10月20日(日曜日)
会場抽選結果により、初めて🔰和室の集会室を使います。
(参加の際には履いてくる靴下にさりげなくご注意ください(;^ω^)ノ☆
対面の集いは予約お申込は不要です。
お気持ちが向きましたときに、参加いただければと思います。
◆自死遺族の集い
<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ