「宇田川源流」【日本報道検証】 本日は総選挙の公示日です
「宇田川源流」【日本報道検証】 本日は総選挙の公示日です
今日はあまり長く書くと、様々なところに怒られてしまいますので、手短にしたい。
石破茂首相が、新総裁となって首相に国会で選出される前から、なぜか「すぐに解散総選挙行い国民の信を問う」ということを言っていた。そしてその言葉に従って10月1日に内閣を発足させながら、10月9日には解散を行うというような「戦後最速解散」を行った。その解散によって総選挙を行わなければならないのであるが、その総選挙の公示日が本日10月15日ということになる。正確に言えば、本日の9時に公示開始なので、厳密に言えば毎日7時にアップしているこの文章が出ている時点では、まだ公示になっていないということになるが、まあ、その辺は微妙なところであろう。ちなみに、本日公示になって、10月27日に投開票する。
現時点で各政党から465議席を争って、約三倍の1200人程度が立候補する見込みである。ただこれも立候補の受付を締めきってみないとわからないということになる。
<参考記事>
【全選挙区当落予測つき】安倍派5人衆の高木毅氏は「裏金でも“パンツ泥棒疑惑”でも地盤は強力」
10/13(日) AERA dot.
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cfde63def8a4f3876b915899a5aaca1ce0e20a9
<以上参考記事>
さて、今回の選挙は何かと話題が多い。
一つには、先にも書いたが「戦後最速解散」である。ところで「解散総選挙」というのは、本来は憲法上の三権分立の理論において、行政府である内閣は、国民に対してではなく議会、つまり国会に対して責任を負うことになる。これが議院内閣制であり、国会で作られた法律と予算に従って、行政府である内閣が正確にそれを実行するということになるのである。しかし、行政権の範囲内で自由裁量権のある内閣は、当然に法の趣旨や制定の内容、または社会の変化に対応することなく、勝手な解釈で行政権を遂行してしまう可能性があるのである。その場合、「内閣は立法の範囲内で行政を行った」ということになり、また「立法は、内閣が期待通りの動きをしない」ということを主張する。しかし、その内閣を制定したのは、立法府である国会なのであるから、内閣は国会に対して責任を負わなければならない。逆に国会は内閣をコントロールする義務が生じるということになる。そしてその対立は、国会を解散総選挙することによって、国民の民意を計るということになるのである。
つまり「新しい内閣である」ということは、国会と内閣の対立事項ではないので、国民の信を問うというものではないはずである。石破内閣は「必要のない解散総選挙を行った」ということになるのである。もっと言えば、石破内閣は「憲法の三権分立と、国会と内閣の関係性を正しく理解していない」という可能性があるのではないか、という疑惑が出てくることになるのである。
そのうえで、その石破首相を選んだ自民党は、派閥政治資金パーティーにおける政治資金収支報告書未記載問題、いわゆる「裏金問題」(本来は裏金でもなんでもないが、これを裏金ということによる印象操作が非常に強い)議員に関する処分問題がある。この問題に関しては、本ブログでは「政治資金規正法違反事件」としているのであるが、この自民党内の処分があまりにも不自然であるということになる。安倍派だけ偏重的に処分が重く、他の派閥は「未記載に関しては事務的なミス」と言って言い逃れしている印象が強いのである。そのような中で、「自民党から非公認」の処分になった議員が12人(公明党の推薦はある)、また、出馬を見合わせた議員が6人(表明したものであり、公示前の状況)、そして比例の重複立候補がなくなった議員が80名程度ある。それだけ今までの議員が当選する可能性が数なくなり、自民党が議員数を減らすのではないかといいうように予想されている。
私は、石破首相がすでに亡くなっている安倍晋三氏への私怨で行っているような感じがして「死せる晋三、行ける石破を走らす」というように、「死せる孔明生ける仲達を走らす」をもじってこの内容をかんがえているのであるが、実際はどのようになるのであろうか。
政策的な論点は、「経済政策」「安全保障」などがあげられるが、石破首相の内容は、ASEAN会議では表明しなかったものの「アジア版NATO」や「アメリカへの自衛隊駐屯」「北朝鮮内の連絡事務所設置」などがあげられる。しかし、現在の国際情勢において、対中国政策や台湾政策、対ロシア政策、アジアやインド洋というような経済圏の問題など、問題は山積しているのに、国際的な問題に関してはあまり語られていないことが気になる。本当に「国内の身近な問題ばかり」で、本当に「国が維持できるのか」という喫緊の課題はおいておかれてしまっているではないか。
いずれにせよ選挙戦が始まる。
このことで、暫く政治に関してはあまり書くことができなくなるが、その結果は、どの様になるのであろうか。いずれにせよ、私自身は、しっかりと意思表示をしてこようと思う。