育てた小豆
これまでは官足法の情報をメインにしていましたが、今回は食べ物に関する話を書いてみたいと思います。
私が官足法に出会う前、体の不調をどうにかしたくて色々な健康法や体に良いと言われる食べ物を試したり情報を集めたりしていましたが、それは自分の専門外だという考えから、あまり積極的に食の話をする事はしていませんでした。だけどやっぱり体と心の健康には切っても切り離せない関係。そして時代の変化によって年々急激な変化を感じる近年。自然の食べ物の大切さについても伝えてみたいと思う気持ちが膨らんできてしまいました。
大人になってから気がつく事ってありませんか?例えば子どもが食べたいおやつ、大人が子供に食べてほしいおやつの違い。
私が子供の頃は駄菓子屋さんが近所にあって、ものすごい色をした粉のジュースやとても甘いお菓子を平気で食べていましたが、少し年齢が上がったら「よくあんな変な色したおいしくない物を、平気で好んで食べたり飲んだりしていたよね」という会話をするようになったり、成人する前にも小さな子供たちが食べているお菓子を見て「あれは体によくなさそう」と思ったり、親から「あれは体に良くないから止めなさい」と言われた意味が理解出来るようになった年齢がありました。
そこからさらに大人になって、子供の頃に食べた物の記憶の大切さや、見た目の華やかさはなくても子供が知っていた方がいい味があるという、次の世代やこれからの若い人たちが知っていた方がいい自然の味わいの大切さを思うようになりました。似たような経験や意見を持った方は多いと思いますし、こういう話は食の専門の方も多くされてる方がいらっしゃいますが、今回はもっと一般的な身近なところから興味を持つきっかけになったらという気持ちから、私の小豆を育てて感じた経験談を書いてみます。
去年、畑で育てた小豆を分けていただいたんですが、食べるだけではなく、せっかくなので土に植えて育ててみようと思いました。するとそれぞれの早さですくすくと育ち、小さな黄色の花を咲かせて元気に育ってくれたんです。
虫が来たけどがんばって薬は使わずに育ててみました。だけどやっぱり実をしっかり全部乾燥させるには難しく…。どうしても虫が先に食べてしまう。農家さんや小豆を作っている方の気持ちの疑似体験した気分。普段、何の苦労も無く小豆をいつでも食べられることや色々な事のありがたさを、改めてたくさん感じました。
どうにかこうにか収穫出来て、1回目は50gほどになりました。量が少ないので、小豆ごはんを作るつもりで茹で始めましたが、途中の小豆の様子から粒あんに路線変更。シワがよっていたり小粒すぎたり割れてしまってる小豆もありましたが、大した手入れもしていないのに、しっかり小豆の香りがしてくれて嬉しかった!
完成した粒あんをどうやって楽しもうかと色々考えましたが、最終的にはシンプルに。かぼちゃと一緒に食べよう!決定!(笑)。食べやすい大きさに切って茹でただけのホクホクかぼちゃ。粒あんの甘さだけでとっても満足で、心も満たされるおいしいおやつになりました。
市販品が豊富な時代ですが、視点を変えたらこういう栄養の摂り方もある。
子供の頃には地味でつまらなく思えた食べ物も、大人になったら教えてもらってよかったと思えたり♪病気の治療の副作用で味覚障害になった場合にも、あえて自然のままの素材を活かした食べ方が体に馴染む場合もあるようです。市販品を色々試して合う物が見つからないと思ったら、シンプルに自然の味を試す方法に戻ってみるのはいかがでしょうか。それぞれの体調や好みも関係してくるとは思いますが、何かの参考になれば幸いです。