映画『アリー/スター誕生』
『アリー/スター誕生』(2018・アメリカ)
監督・製作・脚本:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ/
ブラッドリー・クーパー/
アンドリュー・ダイス・クレイ/デイブ・チャペル/サム・エリオット/
アンソニー・ラモス/ラフィ・ガブロン
ガガ様、初映画ご出演作品。
歴代の歌姫が主演を務める作品らしく、1973年『スタァ誕生』を皮切りに何度も映画化されてきたらしい。
登場する楽曲はガガ様の作詞作曲のものも多く。
主人公アリーとガガ様が一体となって挑んだ模様。
『アメリカン・スナイパー』がえらく刺さって感動した私には、ブラッドリー・クーパーの出演にもときめいたぁ。
今回は彼が、監督・脚本・製作までこなすという。
初映画出演のガガ様×初監督のクーパー様。
ヴァージンのぶつかり合いは、最高おの現場だっただろうし、最高のセッション、な気がする。
洋画を中心に、海外映画って、言語が日本語じゃない時点で、芝居の上手い下手がよく分からない←
ガガ様の芝居がどう評価されてるかわからないけど、天才的な歌声を持つアリーの説得力は、とんでもなかったよ。
有名な曲しか聞いたことなかったけど、世界の歌姫の歌には、何度も鳥肌が。。
体は正直ですもんね、やっぱ凄かった。
レディー・ガガを堪能できるのよ。
売れない普通の女の子ではすっぴんに近いガガ様。
しかしスタイルは抜群すぎて冒頭あたりの横姿でビビる。
そら全身写したくなるわ。
今回、とんでもシンデレラスストーリーでして。
こんな運命的な出会いと階段があるなんて。
あぁ映画、あぁフィクション。
でもどこかであるかもしれない、なんて夢抱いちゃう。
そう、そうなのよ、すんごく“少女漫画”なのよ。
世の中歌の上手い人も芝居の上手い人も美人も可愛いも溢れてるのよ。
その中で、見つけてもらう運も、才能の1つなんだよな、なんてフィクションにしみじみ思ったり。
その辺り共感してもらえずお別れした人もいましたが。現実)
2人が出会うシーンにしろ、初めて触れるシーンも、ライブのシーンも、デュエットも会話も。
ググっと、クローズアップされるの。
目が合う最初のシーンなんか、
これでもかと分かりやすく、“運命”を出しきるカット。
あ、あざとい。。
何度もあるし、いちいちアップにされるもんだから、ちょっと笑ってしまったし。コラ)
漫画でいうなら、見開き2ページをまるっと使う的な。
ここだぁぁぁぁと言わんばかりで。
“ドキン…”
みたいな音が後ろに書かれてる的な。
そうなのよ。
ものっすごく、ロマンチックに、切り取るのよ。
クーパー様のロマンチストっぷりが、全面に、丸裸にされてて。
ちょっと照れるくらい。笑)
クーパー様演じるジャクソンの目は、ずっと寂しげだった。
話してる時も泥酔してる時も、嫉妬しながらもアリーに、優しくも暖かい言葉をかけてあげる時も。
心の裏が見えるくらいの、寂しさが。
その寂しい目が、なんとも、なんとも魅力的で。
愛おしくさせるのよ。
抱きしめてあげたい人。
この物語には、サブに色んな人が出てくるし、その人たちとの関係も掘り下げようとしたらいくらでも出来そうなもの。
でも終始、2人の物語に絞ってて。
だからこそ追いやすく感情移入もしやすく、2人と2人の関係を好きになれる。
『ボヘミアン・ラプソディー』と『それだけが、僕の世界』の違いでも感じたこと。
アリーがスターの階段を登りつめても、ずっとジャクソンへ感謝と祈りを忘れず、離れずのところは好感。
あるあるのケンカをしつつも、ずっと好きでいてくれて良かった。
ここで1人立ちなんて(出来ちゃうんだろうけど)されたらまた男性陣から
「女性ってそうなんだよねぇ」
なんて言われかねないわ。
私たちだって一途でいるもんよ。←
べったべたなシンデレラ/ラブストーリーではあったけど。
恥ずかしくて笑ってしまったこともあったけど。ごめんなさい)
何だか充実した2時間だったなぁなんて。
自分の仕事、やりたいこと、歌も人も、こんなに愛せたら素敵ね。
アリーは才能があったからこそ、彼女自身も認められた。
天才的才能が自分にはないからこそ、こんなチャンスがあったとしたら、ちゃんと準備も掴む勢いも、用意しておかなくちゃいけんね、とも。
憧れと魅力とロマンと現実をすり合わせながら。
サウンドトラックとして全音楽が発売されてるので、すぐダウンロードしたった。
予告編にもある、スターへの道を切り開いた『Sallow』が、やっぱり1番好きかなぁ。