第15番札所 西光密寺(さいこうみつじ)
入り口
黒髪山登山道のR77地点から、天童岩トラバース道(ほぼ平坦)を南へ約200m進みます。
R76地点まで来ると、正面に西光密寺の屋根が見えてきます。
R76地点から北へ登る石段(百段ガンギ)は、黒髪山頂の天童岩への登山道です。
札所寺院
安置仏
本尊(中央)
薬師如来
脇尊1.(右側)
阿弥陀如来、
脇尊2.(左側)
千手観世音菩薩
歴史
この寺院の始まりは、空海が渡唐(804年)の際に黒髪山へ登頂して祈誓。
帰朝(806年)後も再登頂して祈願成就を奉告した、と伝わります。
南北朝期の終焉(1333年)後に、英彦山修験僧が流れ来て、修験場「黒髪大権現」を創設し、武雄後藤家の守護を得ます。
江戸期に入り、京都嵯峨大覚寺から「大智院」の称号を得て、真言宗寺院となります。
その後も武雄鍋島家の加護を受け、80か所の末寺を数える真言宗寺院として勢力を拡大していきます。
1882年の火災の後、海軍鎮守府が佐世保に造営iされると、大智院も移ります。
しかし麓民の再建熱は高く、1908年に「黒髪山奥の院:西光密寺」として再建されました。
漢字
この漢字を、ガイド本巻末のチェックシート「15番」の所に、順礼の証しとして、書き写していきます。
御朱印書
不在の時は、麓の定林寺(黒髪へんろ道第88番札所)で代筆されます。
☎ 0954-45-2162
代金 300円
年中行事
1.八十八の護摩焚き法要
時期
毎年5月1日(閏う年は5月2日)
場所
境内の大師堂横の広場で行われる
歴史
西光密寺再建の年から、行われてきたと思われる
大正年間には、この護摩焚き参列の信者が有田皿山へ流れ、その頃始まった「有田陶器市」を育てた
近くの見どころ
2.カネコシダ自生地
時期
時期を問わず通年
場所
西光密寺の東池上段から東へ50m
誘導ザイルあり
特徴
ウラジロ科だが、葉裏も緑色
小葉の葉先が比較的尖っている
管理者
黒髪山乳待坊会(民間CSO)で、献身的な管理が続く
4.黒髪神社上宮
場所
札所から北へ15分
百段がんぎ上部にあり、誘導標あり
由緒
創建は今から2000年前と伝わる
1914年元旦に神殿が焼失し、祭神は2018年まで白山宮に安置されていた
3.天童岩:黒髪山山頂
場所
札所から北へ20分
西光密寺裏の広場から石段を上がり、左手に「百段がんぎ」と呼ばれる石段が続く
その後、鎖場(3の鎖まで)あり、山頂へ
鎖場を避けて迂回路あり。山頂まで40分
景観
独立岩峰で、360度の大展望あり
安全性
転落防護柵は無く、岩縁への立ち寄りは危険
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