プチポアンとクロスステッチ
10月も後半に入るとは思えないほど日中は暑い日もありますが、夜は過ごしやすくなりました。
大阪は近日中に雨が降るようですので、その後にぐっと気温が下がるのかもしれないですね。
今日は「プチポアン」についてご紹介したいと思います。
プチポアンとは、オーストラリアが本場の刺繍。ハプスブルグ家の時代に愛されて栄え、発展してきた手芸です。
小さなサイズの作品が多く、驚くほど細かなステッチと、美しく繊細な多色遣いの表現が特徴です。ここまでの色数の多さは、一般的なクロスステッチのレシピではあまり見かけません。
以前から私もプチポアンは知っていましたが、ちょっと細かすぎて大変かな…と思い、作ったことはありませんでした。
ですが最近、お友達に公家道子さんの本を見せていただくことがありました。以前、阪急で催された展覧会で購入されたのだそうです。
それがあまりにも素敵で…!
思わず私も、その本を買ってしまいました。
公家さんのキットは、マリアテレジア展でもお見かけし購入したことがあります。
見るたびにプチポアンへの憧れは高まりますが、やはり繊細すぎてハードルが高いのが難点です。
そこで、普通のクロスステッチのサイズで作ってみることにいたしました。
本に掲載されている、「フルーツコンポート」というレシピをクロスステッチでアレンジ。
ブルー系のグラデーションで描かれた静物画が大人っぽくお洒落で、お気に入りの作品となりました。
プチポアンならではの豊かな色彩やデザインを活かしつつ、サイズアップして存在感のある作品を作るという、新たな楽しみを見つけられたのも収穫です。
この作品はディスプレイとして現在、サロンに飾っています。
プチポアンの本もございますので、ご興味のある方はお気軽におっしゃってくださいね。
紅茶をいただきながら、のんびり眺めるだけでも楽しいですよ。