『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編⑥(言葉)
2019.01.14 00:00
「パーパたらいまぁ♫」
ととととと…と、隆臣が走ってリビングに帰ってきた。
下はパンツ一枚しか履いてない。
隆二「たっくん!スウェットどうしたの?お漏らしした?」
すぐ後ろから臣が追いかけてきた。
臣「ちげーよ!トイレは間に合ったけど、自分でスウェット脱いでそのまま逃げてった」
隆二「ありゃま…」
臣「隆臣!風邪引くから下履きなさい‼︎」
隆臣「やーら💦」
臣「こりゃ!」
臣が捕まえようとすると、上手くかわして隆二に救いを求めた。
隆臣「きゃああ!パーパたしゅけてぇ‼︎」
隆二「たっくん!パンツ一丁じゃ恥ずかしいでしょ?」
隆臣「はじゅかしくないない!ニャーにゃもパンチュはかないでしょ」
隆二「ニャーにゃは猫ちゃんでしょ?たっくんは人間だからパンツ履きなさーい!」
臣「パンツじゃなくて、スウェットな 笑」
隆二「たっくん、おいで!」
隆臣「きゃあ!パーパも鬼なのね!逃げろーっ💦」
そのままリビングに置かれた炬燵の中へ潜っていった。
臣「あれ…どこ行った?」
隆二「臣、たっくん見なかった?」
臣「いや、こっちには来てないよ」
炬燵の中で隆臣は、二人の会話を聞いてププッと笑った。
臣と隆二も顔を見合わせて、ニヤッと笑い合った。
隆二「どこ行ったんだろね?せっかくおいしいジュース用意したのに」
臣「やれやれ…お?コーヒーさんきゅ♫」
隆二「新しい豆、口に合うかな?」
臣「どれ?…」
コーヒーをすする音が聞こえる。
「うん!うまい♫」
隆二「よかったね!臣、美味しい焼き菓子あるんだけど食べる?」
臣「ああ」
隆二「せっかくオヤツもあるのに…」
炬燵の中から小さな声がする。
「あれー?パーパ、たぁくん探さないのね?」
隆二は炬燵をチラッと見てから、臣にウィンクして合図を送った。
つづく