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ワインと地酒 もりたか

昨夜の一本

2024.10.18 06:19

昨夜の1本は、

Brendan Tracey Red Cab.

トラセイさんに初めてお会いしたのは約5年前、東京でのワイン会に参加した時でした。

元パンクロックミュージシャンという厳ついイメージとはうらはらの人間的な優しさに魅力を感じました。

今年5月に念願のワイナリー訪問が叶い、そのワインの美味しさの秘密に触れてきました。

葡萄は基本的にトラセイさんが指導する契約農家が栽培したものを自らが収穫しています。

除草剤や農薬などの化学物質を一切使っていない自然なものです。

グラップアンチェールという葡萄房を丸ごとタンクの中に入れてしまう方式で醸造するので、赤ワインなのに口当たりが柔らかくスイスイと喉奥に流れ込んでいきます。

ソムリエ資格を取得する為に皆が勉強しているAOPワイン法をほぼ無視して(むしろワイン法は邪魔)、それでもAOPワインよりもずっと美味しいVin de Franceワインを造って、飲む人達に喜びを提供しています。

もちろん、ワイン造りに入った直後は失敗の連続で厳しい時代もあったようですが、自然派ワインの仲間達の中ではよくある利他的な援助・協力によってグングンと品質が向上し、最近はさらにとどまることがありません。

息子のシェーンさんもワイナリーに入ってきていて、益々この先が楽しみなワイナリーです。