【諸乗法数】6-36
2024.10.19 09:02
【諸乗法数】6-36
六受法
般若
眼
耳
鼻 觸受
舌
身
意
註 出典は般若(般若経)とあるが、正しくは『大集法門経』(『長阿含経』巻九の異訳)。衆生が生きている間に受ける苦楽のさま。
眼触受 眼に好悪を視る。
耳触受 耳に好悪を聴く。
鼻触受 鼻に好悪を嗅ぐ。
舌触受 舌に好悪を味わう。
身触受 体に好悪触る。
意触受 心に好悪を感じる。
悪に対しては嫌い好を求める。好を好めば悪をますます嫌う。好悪は主観であり、好・悪とするものそれぞれは決してそのつもりはない。あくまで自分の主観によって分け、対比させて区別してしまう。区別に感情が加わると差別となる。「区別と差別は違う」とは差別者がよく言う自己正当化の言い訳だが、そもそも最初から区別してかかろうとする態度、ものの捉え方が狭いのであり、広く見ることから平等意識は生まれる。苦楽の種の一つは、物事を狭くとらえ決めつけようとする心にある。