暮らしの心地よさ
「心地良い」と感じる暮らしには何が必要なのか。
一人暮らしを始めた頃は色んなインテリア用品を揃えたり、「カタチ」を整えるのに一生懸命になっていたと思います。
それが、歳を重ねて、「心地良い」に必要なことが段々と分かってきた気がします。
心地良い暮らしを手に入れるには、簡単そうで難しい「自分を知る」ことが大切なんだと思います。
何を自分が心地良いと感じさせるのか。
何が自分を幸せにしてくれるのか。
それらを知ることが一番の「心地良い暮らし」への近道だと思います。
私の好きな言葉の一つに、「足るを知る」という言葉があります。
今の暮らし、そしてこれからの暮らしに満足できるかどうかは、自分自身の心の持ちようだと思っています。
いつも不満しか口にしない人は、きっと生活レベルが上がっても、それに長く感謝し続けることなく、再び果てしない上を見続けてはまた不満を口にして生きて行くでしょうし、いつも前向きに努力を重ねられる人であれば、きっと生活レベルが上がるとその恵まれた環境を肥やしに、感謝の気持ちを忘れずに周りの人々を幸せにすることと思います。
結局、心地良く暮らせるかどうかはその人次第なではないでしょうか。
所有している「物」を失った時に、その人に何が残るのか。
もちろん喪失感がゼロという訳にはいかないでしょうが、自分の持ち物やステイタスなどの表面上のもの無しに、どれだけ自分が自分自身を認められ、心穏やかに暮らせるか。
素敵な物がその人の暮らしを豊かにしてくれるのではなく、それを手にするまでの努力や募らせる想いを持つその人自身が豊かな心の持ち主だからこそ、本当の意味での「心地良さ」を感じることができるのではないかと思います。
私も「物欲」に囚われそうになることがまだまだありますが、そういった時は今一度、「自分にとって何が本当に大切で心地良いのか」を振り返ることにしています。