Dress for Twoのコンセプトはルワンダ人ママにも響く
大好きな服を着ると幸せな気持ちになる。
自信が持てる。
キセキで働くシングルマザーたちは最近まで無職で、お金がないから子供を学校に行かせられない、生きるためには身体だって売る、着るものに気を配る余裕なんてない子たちでした。
そんな彼女たちを雇用して約3ヶ月-半年。
「キセキで、働く女性として綺麗な服を着たい」
という声が上がったんです。
20人近い社員、満場一致で。
Dress for twoを始めたのは「どんな女性だっておしゃれしたい」と私が思ったからなんですが、彼女たちの口からその言葉を聞いて、確信しました。
「布を買って仕立てたら給料の半分がなくなるんだよ、どうするの?」
ざわつくみんな。
「それでもいい」
や、絶対あかんやろう、お金の使い方に計画性がなさ過ぎる。
でも、彼女たちがおしゃれをしたい、綺麗になりたい、と思うようになったのはとても大きな変化です。
それにキセキで働くことに誇りを持てるようになったことは、私は単純にとても嬉しい。
私自身、日本で髪振り乱して(実際は振り乱す髪を洗う余裕もないから短髪)子育てをしていた時、全く余裕がなくこだわらない服を着て化粧もせずアクセサリーもつけず外見にはほとんど構わなかった、というかそんな考えにも及ばなかった。
や、むしろ記憶がありません…
子育て向いてないわ…
そこから救い出してくれたのは他でもないルワンダのママたち。
子育ては一人でするもんじゃないんだと、背負うもんじゃないんだと。
みんなで助け合いながら、育て合う、任せるところは任せたらいいんだという姿を見せてくれて、お陰でとても気持ちが楽になりました。
今もとても助けられています。
彼女たちと私の境遇は違うけど、幸せに向かっていく気持ちは同じなんだと思いました。
よし、みんなでおしゃれしよう!
1.ママたちが心の底から大好きで嬉しく幸せな気分になる、鮮やかで元気な布キテンゲを選びます。
2.1/3はママ、2/3は日本で売る。
キテンゲは5.5mほどあり、浴衣なら2着、ワンピースなら2-3着、エプロンなら3-4枚、風呂敷なら6-8枚作れるので、切り売りされたり、お友達とシェアして買うことも多いんです。
というわけで、日本の方と半分こしよう!
というアイデア。
これ、うまくいけばルワンダ女性も日本人女性も幸せになれるんじゃない?!
どうせおしゃれするなら誰かのために。
(みお)