2024.10.26 東黒森山&西黒森山
令和 6年 10月26日(土) 参加者:8名 ガイド:近田郁子
秋の朝、山形市内が霧だと大抵は晴れ。この日の集合場所である県民の森駐車場に向かう
途中でも、山形盆地が雲海に包まれている光景が見えました。黒森山登山口の近くにはカツ
ラの木がたくさんあり、黄色く色づいているのと同時に、一面に甘い香りがしていました。
月山のミズナラのどんぐりも豊作ですが、東黒森山のどんぐりもたんさん落ちていました。
黒森山の山頂は、朝日連峰・月山が見える方面が刈払いされていて素晴らしい展望でした。
正面には以東岳が見え、時間が経つにつれて山肌がくっきりしていく様子に思わず時間を忘
れてしまいます。なかなかの直滑降を慎重に畑谷方面に下りると畑谷城・館山へ。畑谷城は
の慶長出羽合戦において上杉軍が約2万あまりの軍をひきいて、最上軍の山形城を目指し攻め
上ってきた際の最初の激戦地です。全国的観点から「戦国期ならではの遺構を良好に保つ三
十の城址」の一つだそうで、上杉軍を侵攻を防ぐために当時に作られた竪堀がはっきりと残
っています。すべての見どころを全部見ようとするれば、ここだけでも1日過ごせるかもし
れません。山あいの素朴な農村景観の畑谷地区を通り抜け、西黒森山へ。上杉軍が陣場を設
置したと言われる鐙坂と呼ばれるところから、馬牽高原に出て、鉄塔の下を通って西黒森山
山頂へ。西黒森の山頂からは畑谷地区が一望でき、住宅がミニチュアのようで可愛らしかっ
たです。山頂ですれ違ったYLTのイベントに参加のみなさんとここですれ違い、「クリタ
ケあったよ」「ムキタケもあったよ」とお互いに情報交換し、下山すると…なんと途中にコ
ウタケが!コウタケは漢字で「香茸」と、その名の通り醤油のような香ばしい良いにおいが
する、ちょっとお高めの希少なきのこです。私も天然で見るのは初めてで、大変テンション
が上がってしまいました。西黒森山から畑谷へ出て、途中三嶋明神という神社の前では、大
きな杉の木の切り株の洞から小さな杉が生えてきていました。地元の人が声をかけてくれ、
約400年ぐらいの杉だったのだそうです。公民館にあるから見る?とお誘いいただいたのです
が、時間も押していたので大変残念ですがお断りし、舗装道路を歩いて無事、東黒森の登山
口まで戻りました。絶景やら史跡やらキノコやらと見どころたくさんの一日でした。でもま
だまだ見どころがある場所なのだと思います。