生徒が「勉強をやらない理由がない」と気付いたお話
それは、教室の休憩時間に小学校6年生の生徒と話をしていた時のこと。
「最近買ってもらったゲームに飽きちゃって」というその子に、「なんで飽きちゃったの?」と訊いたら、「難しすぎて」という返答が返ってきました。
たしかに、自分のレベルに合っていないゲームって飽きるんですよね。簡単すぎても、難しすぎてもダメ。ちょうどいいレベルってのが大事です。そこいくとやっぱりスーファミ時代の「スーパーマリオブラザーズ」や64の「スマブラ」とかは神がかってたよなぁ。
話が逸れてしまいました。そこで、その子が「なんかオススメのゲームない?」と質問してきたので、「うーん、何と言ってもオススメのゲームは…」とたっぷり溜めを作ってから、こう答えました。
「勉強かな」
その時の彼の「なんだそれ」という目は忘れません。
「いやいや、聞けって」と言いながら、理由を説明していきます。挙げたのはこんなところです。
- 難易度を調節できる
- いくらやっても誰にも怒られない(むしろ褒められる)
- 負けても経験値がもらえる(やればやるだけ成長できるから無駄な時間がない)
- 選択肢が広がる
- 直接自分のためになる(ゲームの中で成長しても利益に繋がりにくい)
- 知識欲が刺激されるから能動的にやると楽しい(やらされると楽しくない)
他にもいろいろ言ったのですが、彼に刺さったのはこんなところ。
その子、保護者がいろいろ映画とか体験学習とか連れて行ってくれているせいで、妙に大人っぽいところがあるんですよね。世の中ちょっとわかっている感。だから、僕も刺さると思ってあえてこんな話をしたんですが。
「勉強するって、こんな風に損することないじゃん。しかも、めっちゃ将来のためになるじゃん。でも、やらない人もいっぱいいるよね。きっとね、まだみんなこのことに気付けてないんだと思う。ほら、今気づけたんだから、先取りしてどんどん差をつけちゃおうぜ。今がチャンスだ」
彼なりの気遣いかもしれませんが、「たしかに」なんて目をキラキラさせて、その後の授業も目一杯頑張ってくれました。いい子です。
そして、授業終わりの振り返り時に「今日めっちゃ頑張ったじゃん」と褒めたら、「勉強やらない理由、今のところないからね」と素晴らしいセリフを残してくれました。
今のところが、ずっと続きますように。
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やらない理由なんて本当はどこにもないんだよね。やる理由を集めたいよね。