二世帯住宅の難しさ
先日、リフォームコンパス東京表参道店にY様がご夫婦でお越し下さいました。
70代のご夫婦で、来店のご予約からのお話でしたので、まずは詳しくお話を伺わせていただきました。
Y様のご自宅は築33年の2×4造2階建てで、元々は1階にご両親が、
2階にY様ご家族が住まれる二世帯住宅でした。
その後1階部分が空くことになり、ご夫婦と娘さんが1階へ、
別で社宅に住まれている息子さん家族が2階へと移り住まれるというご計画になります。
奥様は娘さんのことを考えて、完全分離の二世帯住宅をと希望されている一方で、
そうすると個別に水まわりが必要となるため、狭いのは嫌だと言われるご主人様と
少しご意見にも違いが見られるようでした。
二世帯住宅というのは、それがご親族であっても、
生活リズムやスタイルの異なる2つの家族が一緒に暮らすということになります。
そのため、どのような暮らし方をするのか、家族の関係性はどうなのか、といった点で
プランニングだけでなく進め方においても特有の難しさがあります。
リフォーム会社側には、特に声の大きい人の意見だけでなく、
なかなか本心を出さないタイプのご家族の声にも耳を傾け、
バランスの良い提案をするセンスと実力が大いに求められることになるのです。
それに加えてY様のお家は、間取り変更に制限が出る可能性がある2×4造。
難易度は高めです。
そこで私の方からは、2×4造についてもしっかりと提案ができる会社をピックアップし、
うち3社をご紹介させていただくことになりました。
実はY様、以前に私共のご紹介で工事をされたお客様のすぐご近所でいらっしゃいました。
その際に工事を担当された会社には、直接お声がけをされていたのですが、
経緯も踏まえて会社側にお伝えし、ご紹介情報として動いてもらえることになりました。
ぜひ良い形で打合せを進めていただけたらと思います。
Y様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura