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防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

慰霊碑やすらぎの塔(内海総合運動公園内)

2024.10.30 12:53

小豆島町の内海総合運動公園の一角に、昭和46年、昭和49年、昭和51年の災害の慰霊碑やすらぎの塔が昭和55年に建立されています。

このやすらぎの塔は、昭和49年と昭和51年の災害残土の埋立て出きた内海総合運動公園にあります。当時の内海町(現小豆島町)が、昭和55年に二度と悲しみや歴史を繰り返さないように、土石流の土石を集めて「やすらぎ塔」を建てたものです。

昭和51年の豪雨災害では、小豆島町では35人が亡くなるなど大きな被害を受けました。慰霊碑の前に建つスコップをもつ女性の像は、土砂に埋まった家族を一刻も早く救い出したいという、心情を表す思いが伝わってきます。

2024年10月13日の現地調査では、この時の災害を体験した内海の小学校5年生の女子の3日間の体験が子供の視点から紹介されている四国八十八話香川版マップのイラストにある図からその場所が内海総合運動公園にあることが分かりました。

しかし地域の住民の方には、およそ50年前に、地域が土砂災害で大きな被害を受けたことは、あまり知られていません。

この「慰霊碑」と「やすらぎ塔」の自然災害伝承碑は、現在も地元の方の手によって大切に保全され、昔の土砂災害の被害を伝える貴重な防災資産であることを教えてくれています。

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