(続)闇バイト強盗・・・実際に直面したら
ところで実際に<闇バイト強盗>に家に入られたらどうするか・・・
とりあえず考えてみました。
合気道では、攻撃してきた相手を体捌きで躱してから相手の腕を抑えるという一教、二教、・・・入り身投げ、小手返しといった技を稽古していますが、玄関や廊下の狭いところでそのような動きはとれないのではないでしょうか。
<ではどうするか。>
正面から向かってきた相手に、立ち止まって正面から対峙してはいけません。
それは躱さなければなりません。
従って・・・重要なのはやはり<体捌き>です。
といっても普段稽古しているような大きな体捌きでなくコンパクトな体捌き>です。
例えば、相手が右手にナイフを持ち突進してきた場合、
そのナイフを躱すように左足から右足に重心を移すような小さく体捌きをします。
即ち、相手のナイフが自分の左腹部に当たる直前に相手の動きに合わせて相手と入れ替わるように動きます。
このとき相手と一体となって動かなければなりません。
いつも稽古で説明しているように「相手と同じリズムでダンスをしているように」動きます。
相手より早く動けば、動いて止まったところを狙われます。
相手より遅く動けば、当然動く前に刺されます。
従って全く同じタイミングで動かなければなりません。
この時足を踏み変えたりする猶予はないので、重心移動と腰の回転を使います。
体捌きにより、自分の右側面が相手の左わき腹の前にきますので、右腕を自分の体につけたまま相手に体当たりする様に全体重をかけて<当身>をいれます。
相手はナイフを持っている右腕に全体重を乗せて掛かってきているので、左側(脇腹)は <気>が抜けており、脆弱になっています。
そこを狙うのです。
おそらくこの当身により、相手の肋骨は折れ呼吸も出来なくなるのではないかと思います。
この時遠慮せずに体当たりのようにぶつかることが重要です。
それから逃げるのがベストだと思いますが、相手の態勢が崩れない場合はナイフを持っている腕を叩いてナイフを落とします。
そしてすぐに逃げるのがベストです。
※以下は合気道養神館の塩田先生の演武ですが、名人技なので同じことは簡単には出来ませんが、小さな体捌きで相手の攻撃線をはずれたり、また相手が攻撃に入ろうとするまさにその瞬間を捉えて当身を入れています。
⇒「合気道 塩田剛三 技解説」
(https://www.youtube.com/watch?v=NdVyp6uFsHk)