ちょっとしたこと なんじゃけどね
【自分でできる子に育てるために】
こんにちはこんばんは
ひだまり保育園エンチョーダンジョーです。
今日は、ひだまりでやっている 本当にちょっとした工夫のお話しです。
今日お誕生日の人おめでとうございます。
今日で10月も終わりますねえ
そんなひだまり今日の給食は、
・蓮根サラダ
・鶏肉のさっぱり煮
・中華風サラダ~冬瓜入り
・雑穀入り三分搗き米
・三年番茶
・りんご でした。
さて、本日のテーマは「自分でできるようにするための ちょっとした工夫」です。
園では、活動の変わり目に水分補給をします。
部屋に小机を出していて、そこにポットを2本置いておき、
こどもたちに家から持って来てもらっているコップを傍に。
ポットには
1つが三年番茶(茶葉を3年寝かせて熟成させるからだのめぐりをよくするもの)と
もう1つに井戸水(カルキが入ってないのと自然な温度なので)
が入っています。
それを、こどもたちは
「自分で自分のコップを出して、好きな方を選んで注いで飲む」ようにしています。
お茶ポットには茶色いマステ、水ポットには水色マステが貼ってあって、
見ればすぐ分かるようになっています。
ポットはこどもが園にいる間ずっと置いてあるので
、いつでも飲みたいときに飲めます。
この2種類を置くというのは、小田原にある
からだ指導室あんじんの 栗本先生から
水が飲みたいとき、お茶が飲みたいとき
それぞれ理由があるよと教えていただき
元々 お茶を用意していたので、
水のポットを加えるくらいたいしたことないので
それ以来続けています。
でも、年少や年々少さんたちが自分で注ぐということは、
当然ですが超頻繁に大量にこぼれます。
注ぐときにこぼれるのはデフォルトとして、
注いだ後、机の端も端に置いて倒れてこぼれる
そもそもコップの縁ギリギリまで攻めるため、
あっと思ってポットの口を持ち上げても間に合わないとか、
飲んでる人に誰かがぶつかってこぼれるとか。
ついつい「もうそこで止めんさい」と言いたくなることがいつも。
でも!
そこでガマンが大事。
経験値が少なくて失敗している人相手に、
やいやいやり方を教えるのが大人の役割じゃない。
こどもたちは自分で何度もこぼしながら、
どのくらいポットを傾けたらこぼれるのかを覚えていくわけです。
なので、
*ポットは壊れないホーロー製
*こぼした水を受けるバットを備え付け、自然とその中で注ぎたくなるようにする
*こぼれたら雑巾がすぐ分かるところにあって、
拭いた後の雑巾をいれるバケツが傍にある…
などの環境を整えることが、大人の役割だと思っています。
自分でできる子に育てるって、
放っておいたらできるようになるわけじゃないんですよね。
できるようになるための ステップを、
うまく設定してやるのが大人の役目。
例えば、いつも散歩で使う手ぬぐい。
多くのご家庭が上のように、横に横に折っておられます。
でもね、これ、こどもが首に巻こうとしたら、
いったん全部広げ伸ばして巻かないといけないんですよ。
こどもの両手を広げた長さより、てぬぐいが長いのに。
でも、下のようにまず長細く折ってからたたんであれば、
広げるだけで首に巻ける。
首に巻くための手ぬぐいは、
こうやって畳むというのが当たり前になっていくと
こどもは「使いやすいたたみ方」が身につくのです。
(年長さんが毎日洗濯物~タオルやおしぼりなどを畳んでくれます。
畳んだ後重ねるときには、給食の先生たちがサッと取って使えるように
背を揃える~なんてことも、ひだまりでは丁寧に伝えていきます。
それぞれの個性でそれを生活の中でやるかやらないかは別として
「何かをするためには、丁寧な準備・段取りが大切」
を伝えたいとも思っています)
話を戻します~
ちょっとしたことなのですが、
・お茶を自分でつげるようにする
・手ぬぐいを巻くとき大人の手を借りなくても自分でできるようにする。
生活の中にあるその1つ1つは、大人がやればサッサと終わる
こどもができるようにするには「わざわざ余計に手をかける必要」があります。
でも!こうした「やってみたらできた!」の実体験は
こども自身の「誇り~俺はこんなこともできる」を育ててくれます。
その誇りは、
自分を大切にすること、
自分の気持ちをしっかり捕まえるための土台になります。
お家でも、こどもが自分で出来るように、
いまだけちょっと手間をかけて経験を積ませてやってくださいね。