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落合陽一さんから学ぶ 人生100年時代のキャリアデザイン

2019.01.23 23:22

【書籍】0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書 落合陽一 著


 現代の魔法使いこと 落合陽一さん の著書です。


   本書を通してこれからのキャリアデザインについて考えてみたいと思います。

 

   さまざまな人が読む事を意識して平易な表現を用いられており、読みやすいながらも、これを読めば「落合陽一の凄さ」を体感できる一冊です。彼の物事に対する洞察力は幼い頃から培われた能力の基盤に由来するものだと感じられます。一のインプットに対する洞察が一般の人とは異なることを強く思い知らさます。


人生100年時代のキャリアデザイン

 人生100年時代を見据えると、やりたい事を一つに絞る必要は無いのかもしれません。

 これからの時代、我々は常に学び続けることが必要であり、学ぶことそのものも楽しめるように自分自身、また自身の子供達を育てていく必要があります。

 変化の激しい時代、学ぶ事に終わりはありません。また、学ぶ対象も変わり続けるのでしょう。


  100歳までの変化を予想してキャリアデザインを行うことが可能かというと、予言者や未来人でも無い限りそれ自体に無理があることはなんとなく理解していただけるのではないでしょうか。とはいえ、誰しもが将来の不安は消し去りたいもの。


   現時点のあなたなりの視野で、この先10年、20年と学び続けられそうな場を選択し、成長して視野が広がった際に都度新たなキャリアデザインを構築して行くことが重要です。

  あなたは10年ほど前に電車の中や街中で誰しもがスマートフォンに見つめているような絵を想像していましたか?20年後、30年後となるとかなりの変化が予想されます。

  現在のあなたなりの視野で、都度自らを振り返り、その都度納得してキャリアデザインを行うことこそ重要なのではないでしょうか。


学ぶことを喜びや楽しさと感じられる場を選択する

 学び続け、それを喜びと感じることが出来る環境に身を投じる事も大切です。いまあなた自身が所属する場に学びのチャンスがないと感じるのなら、転職も有効な選択肢の一つです。

 

   → 転職についてはコチラ


 リカレント教育も注目されていますが、働きながら新しい事を学ぶのも良いと思います。自身のやりたいことに関する「細い糸」でも良いのです。少しでも気になることや昔からやってみたかったことなど、様々な事に好奇心を持ち、細い糸を手繰り寄せる行動を起こしてみましょう。

 そこから資格取得や転職先での仕事の完遂など目標に向かって努力し、自身を磨き、そこからまた新たな出会いへとつながり、刺激を受け、他の糸を手繰り寄せていく。

 このサイクルを繰り返すことが天職につながるはずです。


■何歳でも夢をかなえられる時代の到来

 複業が当たり前になると自身の年齢に関係なく学んだスキルを活かせる時代になります。やりたいと思っていたことをいつでもやれる時代になるのです。


 たとえば、学習塾をやりたいなら週に一回だけ教えても良いですし、動画コンテンツを作ることもできます。作曲家になりたいのならネットでの販売も可能です。その他、デザイナーになりたい、小説家になりたいなど、 年齢を気にせずに様々な夢にチャレンジできるようになります。 悲観する事はありません。夢に向かって紡ぎ続けられる時代が到来したのです。



  人生100年時代に向けて、やりたいことを紡ぎあなたらしい人生を彩っていきましょう。




以下、気になった記述をメモしています。

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◾️人生100年時代

100才以上の高齢者

 2018年 69,875人

 1980年 968人 

この28年の間に約70倍にまで増


◾️学び続けることの重要性

学ぶことをライフスタイルとして新しい知識を取り込めるか、新しい価値を提供し続けられるかが鍵

特定の勉強の内容そのものよりも勉強し続けることを止めないことのほうが重要


◾️子育て

幼稚園や小学校の中が世界のすべてと思い込んだまま育ってしまうと 、学校が合わなかったりいじめられたりした時に 、世界の終わりであるかのように感じてしまうのではないでしょうか 。僕は子供にはできるだけ多様な世界観を体験しながら育ってもらいたい。


◾️大学教育

誰かにほめられたいという動機は横に置いて 、自分がやりたいことに向かって行く姿勢が何よりも求められます 。そういう学生をどれだけ育てることができるのか 、これは大学に求められている大きな役割でもあります 。僕は今 、大学教育に携わる側の人間として 、大学を就職予備校のように捉えている人がいることを 、とても残念に感じています 。


◾️生活の中での学び

「この鯛飯はいつもの炊き込みご飯と佇まいが違う 。なんだか熱そうだ 。なぜだろう 。そうか 、骨も一緒に炊き込んでいるから 、骨から出る油脂が含まれて沸点が上がっているのか 。だから普段より温度が高いのかもしれない。」


◾️複数のキャリアの柱

学生をみていると、複数の柱を構築しようとするキャリアデザイン志向が弱いと感じることがあります 。これからの時代は 、唯一の得意分野や専門的スキルに特化するという選択はリスクが高くなります 。そのスキルが必要とされる業界や仕事が 、いつ廃れるかわからない時代だからです 。かつての経済成長期のように全国民的に指向された大きな方向性がない今の時代には 、指針も土台も揺らぎやすいのです 。


二つ以上の専門性を持ち 、二足の草鞋を同時に履きながら生活したり 、複数の柱を使って新しい職業を創造する人が強いと思います 。

ポストものづくり時代こそ 、多様なスキルが求められるようになる


◾️リベラルアーツ

非人的システムでは代替できない教養としてリベラルアーツを学ぶ風潮が広まりつつある

抽象的な問いを扱わない学問はシステムによる最適化が得意とする分野なので 、省人化 ・非人化される可能性が高い


◾️求められる個人の社会的な訴求力

貯金して資金が貯まってから事業を始めようという人よりも 、クラウドファンディングですぐにお金を集められる人のほうが 、プレゼン能力においても人望においても突出している

事業や人物への期待値がないと 、お金は調達できないので 、発想の魅力もビジネスとしての将来性も必要

さらに 、それが本当に取り組むべき事業であることを他人に理解できるように説明するためのスキルも求められます 。


◾️自分に合う仕事

人間のモチベ ーションを喚起するきっかけとなるのは 「好きなこと 」 「やっても苦にならないこと 」

僕は学生の研究相談にのる時に 、まずは自分の趣味やずっと続けてきたことを軸足にして研究のトピックを考えてもらっています 。

僕は学生の研究相談にのる時に 、まずは自分の趣味やずっと続けてきたことを軸足にして研究のトピックを考えてもらっています 。

アニマルスピリットはイノベーションの源泉