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美術の理解(アートを通して創造教育を)

障害者とアート

2019.01.15 14:57

隔たりのないアート

障害者とアート

この日、凄く落ち込んでいた彼。

どうした?何かあった?と尋ねれば涙目になっていた。

どうしてそうなったかは、伝わって来ない。

それでいつものように水彩画を描きだした。

仕上がったのがこの鰻の絵。

正直なところ、僕は、感動を覚えた。

黒の絵の具だけでここまで魅力を伝えることが出来ることに対して。

ところがこれを描き終えて、彼から出た片言の言葉が、デッサンがしたい。

デッサンは、おおよそ半年間していない。

彼との出会いは、デッサンの指導をお願いされてだった。

当初、デッサンが上手く描けなくて、本人も焦りや葛藤もあった。それで気分転換ということで水彩画をしていた。

この日になってデッサンがしたいってどういうことなのだろうと思った。

それで、デッサンをすることになり仕上がったのがこの2作品。

半年前の時と絵と向き合う姿が全く違う。

鉛筆での線の描き方が違う。

彼の中でどのような変化があったのか?

一つわかることが水彩画をすることで、親に言われて描くことではなく、自ら望んだことからの絵を描く楽しさを知った。

彼が描いた水彩画が、さまざまな人から賞賛された。

そのようなことが彼を変えた。

そして、デッサンが仕上がることで、彼はとてもいい笑顔になった。

絵、アートに対して、確かに上手くないと思えるものもあります。

だけど、それを否定するのではなく、前向きに語り合うことで、技術が向上すると思います。

単に技術が向上するアートだけでなく、仕上げた達成感から生きる力も養われます。

生きる力が備われば社会参加も難しくないです。

そういう意味においてアートは、最大の教材だと思います。

人の教育の原点が、ひょっとしてそういう場面かもしれないです。