Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

KYOSHO RC BLOG

Li-Poバッテリー取扱いのまめ知識!

2019.01.15 16:36

皆さん、こんにちは。

R&Dグループの古屋です。

毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。

さて月曜日に伊藤君から劣化したLi-Poバッテリーの処分方法について知らせさせて頂きましたが、只今KYOSHOではGens製Li-Poバッテリー発売の準備を進めております。

しかしLi-Poは高性能である反面、燃えやすい素材でできている為、使い方を間違えると発火し、とても危険なのです。

そこで今回はLi-Poバッテリーがどんな状況の時に一番危険なのかお話ししたいと思います。


まず初めに、皆さんは ①充電 ②走行 ③走行後 ④保管 の4つの中で最も発火の危険が伴うのはどの項目か解りますか?



答えは①の充電です。


充電して電気エネルギーを貯める(蓄電)わけですが、エネルギーが詰まった状態が一番燃えやすい状態な訳です。

仮に7.4V-2200mAhのバッテリーを、満充電の時にクギを差して抜くと内部ショートしてたちまち1メートル位の炎を上げて勢いよく燃えてしまいます。

(とても危険な実験ですので皆さんは試さないでくださいね。)


しかし走行後のほとんど電気エネルギーが残っていないバッテリーに、クギを差して抜く実験では、刺した穴が少しくすぶる事はあっても発火には至りません。

つまり充電された、エネルギーが一番詰まった状態が最も発火しやすい状態なのです。



Li-Poバッテリーを扱う皆様に是非覚えて頂きたい事が有ります。

Li-Poバッテリーは1セルが3.7Vですが、5.2~5.5Vまで電圧を上げると発火します。

通常Li-Poバッテリーは1セルあたり4.2Vで充電し、4.2V(電圧)は固定で徐々に電流を下げる充電方法が使われています。

しかしLi-Poバッテリーは充電電流を上げると発火するまでエネルギーを吸収してしまう性質なのです。Li-PoバッテリーをNi-MHバッテリーモード(デルタピーク式充電)で充電してしまうとピーク電圧が無いので、燃えるまで充電してしまうのです。

Li-Poバッテリーが発火するとその勢いは凄まじく、もし家の中でとっさに発火してしまったら、瞬く間に燃え広がり、おそらく満足に消化する事は困難でしょう。



マルチ型充電器(Li-Po/Ni-Cd/Ni-MH/PBなど)の場合、うっかりモードを間違えるてNi-CdまたはNi-MHモードで充電してしまう恐れもあります。できれば家の中で充電するのは止めて外で充電してください。万が一の発火に備えて消火器、またはバケツに水を用意して備えてください。


尚、ドローンレーサーや小型のトイドローンの多くは1セル(3.7V)バッテリーを動力とし、USB規格のの充電器で充電するケースが多く見受けられますが、USB規格はそもそも入力電圧が5.0Vなので仮に5.0Vが直に流れても、ぎりぎり発火には至らない為、安全性に優れていると言えます。純正の充電器での充電をお薦め致します。


では次回もお楽しみに!