文化勲章ご受章おめでとうございます
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20241025/5020016727.html 【北九州出身の詩人 高橋睦郎さんに文化勲章 地元から喜びの声】より
北九州出身の詩人、高橋睦郎さんが今年度の文化勲章を受章することになり、地元からも喜びの声が上がっています。
高橋さんは現在の北九州市出身の86歳。
1964年に刊行の詩集「薔薇の木・にせの恋人たち」が三島由紀夫に絶賛され、注目を集めました。
現代詩を中心に、短歌や俳句からオペラの台本や新作の能・狂言に至るまで幅広く創作活動を行ってきました。
高橋さんは受章について、「これまでやってきて苦しんできたことについて『それでよかったんじゃない、これからもっと苦しめ』ということだと思うので、うれしいというよりも心を引き締めてもっと苦しもうと思います」と話していました。
そのうえで、今後の活動について、「詩が好きだから、詩に出会ったからそれしかやることがないから、最良のものを求めていきたい。体も精神も老化してボロボロになっていくけれど、もっともっと過激になっていきたい」と話していました。
北九州市小倉北区にある北九州市立文学館では、高橋さんの作品などを展示して紹介していますが、25日は急きょ、高橋さんの文化勲章の受章を知らせるパネルを作り、展示コーナーに置きました。
このコーナーには3年前に高橋さんが文学館で講演した際に書いた手書きの原稿もあります。
これには、「北九州の門司に住み、詩との出会いも北九州門司でのことでした」などと記され、ふるさとへの思いを知ることができます。
高橋さんの受章について、高橋さんと20年にわたって交流のある北九州市立文学館の今川英子館長は「高橋さんは24歳で上京されました。このまちが高橋睦郎さんを育てたという思いもあり、今回の受章は本当にうれしくて誇りだと思います。まだ挑戦していない分野があるとおっしゃっていたので、これからもどしどし書いてほしいです」と話していました。
https://blog.goo.ne.jp/haiku_square/e/01f824496fcf35417af26b4c8410ec5b 【高橋睦郞・句集『花や鳥』ふらんす堂】より
この星の春を盡すや又震ふ 高橋睦郞
踝に雲さやりつぐ川禊 同
變若水や有爲の奥山㝱深く 同
春惜む綾取りの橋壊しては 同
三界は火宅風宅三の酉 同
山や水有情無情や皆目覺む 同
高橋睦郞先生より句集『花や鳥』(ふらんす堂)を頂きました。先生には昔より要所要所で大変お世話になっております。ご上木をお祝い致しますとともに併せて心よりお礼申し上げます。「芭蕉一代の表現行爲を継承しようと志すなら、その爲事を尊敬しつつ、各人自分一代の爲事を志さなければなるまい」と帯文にあり、深く首肯致します。
https://toshodaiji.jp/ganjin.html 【鑑真大和上】より
688~763年
唐の揚州に生まれ、14歳で出家し、洛陽・長安で修行を積み、713年に故郷の大雲寺に戻り、江南第一の大師と称されました。
天宝元年(742)、第9次遣唐使船で唐を訪れていた留学僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)から、朝廷の「伝戒の師」としての招請を受け、渡日を決意。その後の12年間に5回の渡航を試みて失敗、次第に視力を失うこととなりましたが、天平勝宝5年(753)、6回目にして遂に日本の地を踏まれました。
以後、76歳までの10年間のうち5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされ、天皇を始めとする多くの人々に授戒をされました。
その渡航の様子は、「東征伝絵巻」(重文)に描かれています。
https://shopping.tbs.co.jp/tbs/product/P0038159?srsltid=AfmBOopdBtFmbUoWWvqRuES15JlAoWE5Fg70Wt-XMqgAHisjHps3myn- 【唐招提寺の建立と国宝・金堂の大改修の全記録、鑑真の謎に迫る壮大なドラマとドキュメンタリー作品!】より
1200年前、中国から招かれた鑑真和上が開いた唐招提寺。
世界遺産でもある国宝の金堂は10年にわたる大改修を終え、2009年11月に完成披露を迎えた。
それは2010年遷都1300年を迎える奈良ブームアップの皮切りでもある。
番組は、鑑真の志を継ぎ、動乱の天平期に寺を完成すべく苦闘した人々の姿を、壮大な歴史ドラマで描く。
一方、10年がかりの大改修に完全密着。次々と明らかになった発見をドキュメンタリーで追う。
本尊・盧舎那仏に秘められたナゾ、千年以上を経てCG復元される壮麗な金堂の姿、そして教科書をも書き換える金堂創建をめぐる大発見・・・!
こうした国宝に秘められたミステリーと歴史ロマンがあわさって、統一国家をめざす変革期の日本の姿と、創建された当時の唐招提寺に込められた鑑真と人々の想いを現代に甦らせる。
<ストーリー>
朝廷に招聘され、12年にわたる苦難の旅の末、ようやく日本に到着した中国僧・如宝(中村獅童)たちとその師・鑑真(中村嘉葎雄)。
だが、当時の日本が求めていたのは「仏の加護で国を繁栄させる」という国家のための仏教。
「広く民衆に仏の道を伝えたい」という彼らの思いは満たされず、自らの力で唐招提寺を開くこととなる。
当時、新たな政治システム作りの途中であった日本。クーデターが相次ぎ、不安定な政情に鑑真も如宝も翻弄される。
そんな中、師・鑑真が死去。いまだ金堂もなく寺として完成していない唐招提寺の未来は、如宝に託されることとなり…。
動乱と愛憎渦巻く天平時代、如宝と仲間たちは疾走し始めた。