アサギマダラ
2019.07.03 12:46
↑2018年10月5日に、野鳥公園近くで確認した個体。
マーキングされていて、「デコ 8/12」と書いてある。
8月12日に福島県デコ平にいた個体が、2ヶ月弱で約600km移動してきたと思われる。
アサギマダラは長距離を「渡り」する蝶として有名です。
日本で見られるアサギマダラの多くは台湾方面に渡り鳥のように長距離飛行するので、日本と台湾の両方で一旦捕獲して個体識別記号を翅に記入したあと、空に放って渡りの実績を記録する取り組みが行われています。
だからアサギマダラに近寄ってよく見ると、翅にアルファベットと数字が書かれている個体が見つかるでしょう。
ふつう蝶は近寄ると逃げてしまいますが、なぜかアサギマダラは大接近してもあまり逃げないです。それに翅の鱗粉が少なくて捕獲しても翅の鱗粉がいっぱい剥離して弱ることも少なさそう。まさに個体識別記号を入れやすいように、なぜかわからんけど、そういうふうに体や性格が出来ているのは立派?です。
アサギマダラはフジバカマの蜜を吸いに現れるので、庭などにフジバカマを植えて開花させると庭に個体識別記号付きのアサギマダラを見ることもできます。このようにフジバカマ大好きなアサギマダラですが、幼虫の食べ物はフジバカマではなくてキジョランというまったくベツの植物です。