チューリップの香りと自転車
こんにちは!
東大阪市八戸ノ里のアロマ&リンパドレナージサロン
AROMATIQUEのイヌイです。
お花屋さんにチューリップが並び始めました。
春といえば、やっぱりチューリップ。
王道のピンクを買って、早速飾ると、
お部屋に一足早く春が来た気分に^^
ところで、チューリップの精油って
ほとんど見ないのですが、
(以前、一度アロマフェアで見たけど高くて手が出なかった。。)
きっと採取するのにたくさんの花が必要で
高価すぎるからなんでしょうね。
それに芳しく香るというよりは、
初々しいというか、
そう鋭くもない私の嗅覚では、ちょっと青いような、
生っぽいような香りを感じます^^;
そんなチューリップの香りを久しぶりに嗅いで
ある出来事を思い出しました。
私の生まれ育ったのは、冬に雪が積もる地方なのですが
春に母が植えたチューリップが蕾をつける頃は
ちょうど庭の端に溜まった根雪も溶けてきて
やっと長い冬が終わりそうでなんだかワクワク。。
小学生低学年だった私は、外で体を動かしたくて仕方なく
雪解け水でぬかるんだ庭に出て、よく縄跳びをしていました。
ある日、外に出ると、庭にピカピカの自転車が!
それは欲しかったミニサイクル。
当時流行っていた、大人用よりちょっと径の小さいタイヤが付いたものでした。
でも色は薄いパールグリーンで、パステルとは違う光沢のある色合いが
子供用とは違う、お兄ちゃんお姉ちゃんっていう雰囲気を漂わせていました。
私のかなあ?(ドキドキ)
まさかね。。
だって私のは何だってお兄ちゃんのお下がり。
勉強机も、ハモニカも、まっさらのなんてほとんどなく。
お裁縫道具セットだって男の子用のブルーで。。
女の子の私には、それがまったくもって不満でした。
ちぇっ。
またお兄ちゃんばっかり、新しいの買ってもらって。
ずるい。
プンプン怒りながら、縄跳びを二重跳びでぶんぶん回し、
あの自転車がお下がりで回ってくるのはいつかなあ。。
サビてなかったらいいなあ。。
なんてことまで考えだしたら悲しくなって
泣きそうになるのが悔しくて、いっそうぶんぶんと縄を回していました。
すると、そこに
ポケットに手を突っ込んだ父が。
いつもコワイ顔をしてるのに、ニヤニヤしながら
「大事にせえよ」
とだけ言って家に入って行きました。
その途端、縄跳びなんか放り出して
自転車に飛び乗ってみたのは言うまでもありません。
でも、まだ小さい私には大きすぎて、
それが腹立たしいような誇らしいような^^;
とまあ、
チューリップの香りひとつで、しばしこんな思い出に浸ってしまいました。
嗅覚は、脳の記憶を司る部分を刺激するので
こんなふうに一瞬で思い出にタイムスリップできちゃうのですよ。
みなさんの記憶の引き出しには
どんな香りにまつわる思い出がありますか?
ぜひ大切な思い出を香りで引き出して、
当時の自分や大切な人に会ってみてくださいね。