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エキウミ:茅ヶ崎のローカルインタビューメディア

【チガサキベンチャーズのピンキーさん】次の世代に残せるようなイノベーションを起こす。

2019.01.24 21:00

(前回の記事はこちら→茅ヶ崎に起業家の「トキワ荘」を創りたい。


■イケイケだった会社員時代


――― ピンキーさんの会社員時代はなにをされていたのですか。


ピンキー いろいろやりましたが、主には新規事業の立ち上げや、資金調達、あとは営業もやりました。

会社名でいえばコロプラとかグリーとか。


――― そうとう働かれていたんじゃないですか。


ピンキー そうですね、働いていた方だと思います。

もうイケイケだったので、部下にも「なんで俺ができることをお前はできないんだ」っていうやり方をしていて。

「お前より成果を出してる俺を見ろよ」って本当に言ってました。


↓グリー時代のピンキーさん


――― それはちょっと…(笑)


ピンキー やばいですよね(笑)

僕はいま36歳なんですけど、30歳ぐらいまでは「事業がひとりではできない」ということに気づけなくて。

最近は当時の部下に会ったら謝っています。「あの時はごめん」って。


■やりたいことを見つけられなかった20代


――― いまはそういう考えではないのですね。


ピンキー 偉そうな言い方になっちゃうんですけど、「この世に無能な人はいない」っていうことに気がついたときがあって。

もし能力を発揮していないとしたら、適材適所ができていないだけなんだと。


――― なるほど。


ピンキー そう思うようになってからは、人を育てるとか、人の後押しをするということが自分にとってすごく好きなことに変わって。

僕は20代の頃ずっと起業したいと思っていたんですけど、やりたいことを見つけられなかったんです。

そんななかで、「人のやりたいことを実現させる」という道が見えたとき、すごくしっくりきて。


――― やりたいことが見つかったんですね。


ピンキー いまコンサルタントとしてスタートアップの支援や大企業をイノベーティブに変えることも、その中でもがいている人の後押しがしたいからやっているという理由が根っこにあるんです。


■次の世代になにを残すのか


――― 今後の目標はありますか。


ピンキー 前回お話した起業家の「トキワ荘」の話にもつながるんですけど、「次の世代になにを残すのか」というのは軸としてあります。


――― 次の世代ですか。


ピンキー はい。2035~2040年頃に日本の生産人口と非生産人口が逆転すると言われていますよね。

その先が見えている状況で、選択肢としては海外に逃げるか、なんとかするために頑張るかの二択があるとします。


――― 逃げるか、残るかの二択。


ピンキー 僕らは高度経済成長の時代に頑張ってつくったインフラの恩恵を受けているギリギリの世代じゃないですか。

だから日本でその恩を子どもや孫の世代にちゃんと返していかないといけないと思っていて。


――― なるほど。


ピンキー じゃあIT分野で日本から世界を変えるイノベーションっていつあったのかというとi-mode以来起きてないし、その成功体験ですら外資に持っていかれてしまった。

これはどうしたものかなと。

それでこの間、「バンガロール」っていうインドのシリコンバレーに視察旅行をしたんですよ。


↓インドにいるピンキーさん

――― はい。


ピンキー そしたらインドでは大企業が「リープフロッグ(段階を踏まずに蛙飛びのように最先端に到達してしまうこと)」を実際に起こしているのがわかって。

大企業がイノベーティブであることに衝撃を受けたんです。


――― インドで気づきを得たんですね。


ピンキー もちろん僕一人ではイノベーションを起こすことは難しいんですけど、いまスタートアップから大企業まで経営コンサルとして支援をしていくなかで、次の世代に残せるようなイノベーションに携わりたいと思っています。


――― ピンキーさんのことがよくわかるお話でした。インタビューは以上です。ありがとうございました。


(おしまい)


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【ちがさきのIT界隈】チガサキベンチャーズのピンキーさん

・第1話 茅ヶ崎に起業家の「トキワ荘」を創りたい。

・第2話 次の世代に残せるようなイノベーションを起こす。




▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter

2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。東海岸商店会の公式サイトの運営や、ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。