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Fashion source: Daily Journal

作品の背景を知るとアートがもっと面白くなる:村上隆の視点から学ぶ

2024.11.05 10:16

 ロバート秋山さんの「クリエイターズファイル」がYouTubeで偶然おすすめされていたので視聴してみたところ、それがきっかけで村上隆さんのクリエイターとしてのキャラクターにハマってしまいました。ちょうど9月まで京都で展覧会も開催されていたようで、それから一気にたくさんの対談動画を見る流れになり、勉強させていただいています。どことなく、みうらじゅんさんとも似たところがあり、60代のおじさんならではの深い知識と生き方に、憧れと尊敬の気持ちが募るばかりです(笑)。3月に大阪出張ついでに京都にも立ち寄っていたのに、気づかないなんて、残念すぎました。

 他の密着動画で村上さんが話されていましたが、彼も作品作りにAIを使っているそうです。時代に合わせてそうせざるを得ないといった感じで、プロンプト操作が上手な人材も欲しいと語っていました。つまり、常に時代とともに変化する柔軟な方で、若者カルチャーにも興味があるんですね。20代のラッパーとのコラボ動画では、対談しながら貪欲にノートにメモを取っている姿も印象的でした。聴いている音楽もまさかの「ヨルシカ」!どこまで興味の幅が広いのかと驚かされます。そして、時々見せる自虐的な一面にもつい笑ってしまいます。 

 2時間42分のこの動画、倍速にせずに没入してしまいました。この動画は、村上隆氏の展覧会の背景や彼のアートに対する考え方、そして日本と海外の評価の違いを中心に語られています。村上氏の語り口からは、彼がいかに独自の視点でアートを追求し、国際的な成功を収めたかが伝わってきます。


長いので、ChatGPTに以下まとめさせています。

村上隆の「もののけ」展と現代アートの視点

2023年、現代美術家の村上隆が京都で「もののけ」展を開催し、多くの注目を集めています。本記事では、村上隆氏の「物の怪」展の見どころや、日本と海外における評価の違い、また彼がアートの世界でどのように成功を収めてきたかについて、インタビューの内容をもとに深掘りします。

1. 「もののけ」展の背景と狙い

村上氏が「もののけ」展を京都で開催するにあたっては、単なる妖怪やオカルト的な存在を超え、日本のアニミズムや文化的背景に根差したテーマを掲げています。物の怪とは、村上氏によれば、江戸時代以降に庶民文化の中で進化した概念であり、日本独自のアニミズムとアニメ文化が融合する点がユニークです。この展覧会は、アニメや漫画が形作った「もののけ」の現代的な表現を、アート作品として具現化しています。

2. スーパーフラットとアートへの野心

村上隆は、「スーパーフラット」という概念を提唱し、アニメや漫画などのサブカルチャーとハイアートを結びつけました。このコンセプトは、海外で特に評価され、日本のアニメ・マンガ文化に対する理解が深まる契機となりました。しかし、日本国内では、村上氏の活動が「西洋に迎合している」といった批判もありました。村上氏は「なぜ日本で誤解されるのか」という問いに対して、現代日本における芸術の認知度の低さや、日本の美術館が現代美術に対して支援をしない現状に触れ、アート業界の風土や慣習にも問題があると語っています。

3. オタク文化との葛藤と変遷

村上氏は、オタク文化に深い理解を持つ一方で、アニメ業界やオタク文化の世界で活動する道は早々に断念しています。アニメ制作者として活動を始めるも、同期の庵野秀明や岡田斗司夫らの才能に圧倒され、自身が「オタク業界では勝てない」と悟ったとのことです。この経験が、村上氏がアートの道に進むきっかけとなりました。その後、アメリカでの活動を通じて、現代美術の分野で独自のポジションを確立しました。

4. アメリカでの挑戦と成功の秘訣

村上氏がアメリカに進出した背景には、「日本で評価されなくても、アメリカで挑戦する価値がある」という信念がありました。アメリカのアートマーケットは、戦後の日本人が抱えるルサンチマンを解消する場でもあり、そこで村上氏は、アートに対する「市場価値」や「コレクション」の意味を深く学びます。彼は、アメリカでの成功により、自身の作品や理念が日本国内にも逆輸入され、徐々に受け入れられるようになったと述べています。

5. 作品制作の裏側

村上氏の作品制作には、細部にわたるこだわりと膨大な時間が費やされています。「もののけ」展に出展されている四神図などの大型作品は、特にその象徴で、平安京の四神信仰をモチーフにしたシリーズです。また、制作費用の膨大さや作品管理の難しさも語られ、現代美術作家としての経営的な側面が垣間見えます。

6. 日本のアート業界への苦言

村上氏は、日本の美術館が現代美術に対する支援をしないことに不満を抱いています。彼は、日本の美術館が著名な西洋アーティストの展示には積極的でも、日本人アーティストの展示には資金を出さない現状に疑問を呈しています。この点に関して、「自分は日本では冷遇されている」という発言もあり、日本と海外でのアートの価値観の違いについて、独自の視点を示しています。

7. 今後の展望

村上氏は「もののけ」展を通じて、より多くの人に現代美術の面白さを伝えることを目指していると語ります。また、日本のアートシーンを変えるために、次の世代にアートの価値や魅力を伝えていきたいという意欲も示しています。村上氏が今後も海外と日本を行き来しながら、新しい作品を発表し続けることで、日本の現代美術に新たな風を吹き込むことが期待されます。


 モノづくりをしている人には、「何を伝えたいのか」という明確な意図やプランがあることに気づかされます。受け取り手がその意図を汲み取れなくても、作り手には必ず伝えたい思いがあるのです。たとえ完全には理解されなくても、その思いは存在しています。だからこそ、受け取り手としての感受性や理解力を高めることが、さまざまな作品に対して感動する機会を増やしてくれるのかもしれません。作品の背景を知ることは、認知の幅を広げ、豊かな人生につながるものだと感じています。