光と闇の相剋
長沼八幡宮【公式】@kinugawanosato
おはようございます🍀下野国「神龍 鬼怒川の里」
火炎の龍 彫刻は“神威装飾”であると共に【 邪気消滅 】の祈りがあります。
心身 清々しく 健やかな毎日をお祈り申し上げます。
https://mrs.living.jp/tochigi/cb1501_suk_going/reporter/5837492 【【真岡市】神龍 鬼怒川の里「長沼八幡宮」】より
優しさあふれる「長沼八幡宮」
皆様こんにちは。特派員のにゃんママです。この度特派員の仲間入りをさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。さて、にゃんママ第一号にぜひ心穏やかになれる【真岡市】にあります「長沼八幡宮」のご紹介をさせていただきます。
鳥居をくぐると真っ先に視界に入る花手水。
地域の園芸さんがご奉納してくださるという花手水は、爽やかに水盤を彩ってるので暑さも忘れ気分がさっぱりと晴れやかになります。
宮司さんが朝確認するとすでに早朝のうちに飾られてるとのことで、短い間隔で移り変わる花手水…次の水盤はどんなお花で着飾れるか楽しみの一つ。
また縁起の良い子宝草も総代さまからのご奉納にてご自由にお持ち帰りくだいとメモ書きが~。地域の方々に愛されてる事が伝わってきます。
炎龍 ~昇運祈願・神龍めぐり~
神龍社殿 三社めぐりの炎龍の「長沼八幡宮」
拝殿に参拝すると・・ご昇殿いただき龍の玉を見つけてお祈りくださいの張り紙があり、
ご祈禱以外にも昇殿していいんだぁ♪と心ウキウキ足元しずしずとありがたく昇殿。
龍の玉はどこだ~
難を退けて福を招く力があるという鈴を高らかに鳴らしてお参りさせていただき、いざっ龍の玉はどこに・・・。
めったに上を見上げ続ける事がないのに必死に360度見まわして「あ・・・あったぁ~!」
ぜひ皆さんも見つけてみてくださいね。
日頃スマホを見るのに下を向いてばかりなので首肩コリ解消にもバッチリでした。
また、見上げていると素晴らしい彫刻や絵も視界に入り考え深いものがありました。
阿形の龍・吽形の龍
千人絵馬(1849年)
教えや道を導いて下さる神様
境内には受験生からの信仰も厚い千勝大明神。猿田彦命が祀られており「道開きの神様」とも言われてます。
どうか、にゃんママにも素晴らしい道が開けますように~と鈴をシャラン♪シャラン♪と天高く鳴らしてみる。
そしてぐるっとまわるとカクレザト古墳・不動大明王様もあります。
千勝大明神
お不動様の睨みには厄難消除のご利益があるといわれてます。
岡山「倉敷デニム」生地の御朱印帳
全国でも珍しいデニム生地の御朱印帳です。
とても可愛いのにスタイリッシュさに一目惚れ。
宮司さんのご先祖様ゆかりの地岡山「倉敷デニム」使用の御朱印帳で鬼怒川の青をイメージされてるそうです。
他に真岡市長沼は日本有数のいちご生産地としていちご柄の可愛い御朱印帳もありました。
御朱印も通常御朱印から季節の御朱印などたくさんあります。
また、栃木県内八か所の八幡宮を結んだ野州八社八幡詣「神玉巡拝」のひとつでもある「長沼八幡宮」。
巡拝されましたら願事が成就されるという「神玉」をぜひお受けになってみてください。
切り絵御朱印
野州八社八幡詣「神玉巡拝」
心が疲れてる方・そうでない方もぜひ「長沼八幡宮」の優しい宮司さんの笑顔と
癒される空気感にふれてみてくださいね。
https://renaissance-media.jp/articles/-/16513 【広目天は英良の力を借り神龍の誇龍の力を放つ。黄金の龍は闇の幕を一網打尽にしていく。】より
光と闇の相剋 【第16回】 髙嶋 郷二
光は善か、闇は悪か。
闇を食い止めるべく、観音様から光の力を授かった英良(ひでよし)は、悪意に付け狙われる日々を過ごす。闇導師・鏑木は、「毘沙門天」「広目天」を刺客として送ったが、英良は彼らを闇から解放し、二武人とともに戦いに身を投じていくのだった。そして転生を繰り返し、再び生を受けた彼は、一人の老人から宿命づけられた衝撃の事実を聞かされる 。※本記事は、髙嶋郷二氏の書籍『光と闇の相剋』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
邂逅
およそ二刻……それは人間の世界では二時間くらい進んでもう少しで冥府を出ようかとした時のことだった。遠くから見ても分かるほどの悪意の塊が毘沙門天の行く手を塞いでいた。それは荻野一族と呼ばれる一団だった。
「ぬぅぅ……」毘沙門天は短く呻いた。
「英良様」
「どうした毘沙門天殿……?」
「我の前に立ちはだかるは、荻野一族……かつては我等と同じ仏界にいた者。しかし欲に溺れ闇の世界へと堕ちていった者に御座います。何故、今ここに現れたのか! 我の行く手を阻むのか……? とにかくこの場を速く抜け出さないと後から冥府の追っ手がくることは必至に御座います。英良様。光力千陣羅生門この力を我に!」
英良は光力千陣羅生門の力を毘沙門天へと放つ。光陣が流れ込んだ羅生門は銀色に煌めき、毘沙門天は前方の荻野一族の隊列へと進んでいった。整然と隊列が組まれていたが、毘沙門天が前列を切り崩し奥へと進むにつれて隊列は機能を失ってきた。
毘沙門天が敵陣の中央まで辿り着いた時には、既に総崩れとなり斬り捨てられた者の中に敵意の総大将がいたのだろう。主を取り巻いていた歩兵達は全て退散し、残されたのは毘沙門天に斬られた亡骸のみだった。
何とか敵意を突破しました。これから冥府を出ることと致す英良様」
「大丈夫か毘沙門天殿……?」
「なかなか手強い軍勢で御座いましたが、何とか無事で御座います英良様」
「荻野一族とか言ったな毘沙門天殿……」
「御意」
「一掃したようだが……。冥府の追っ手と荻野一族。何故このように行く手を塞がれる毘沙門天殿?」
「我も幾重に闇の軍勢が追ってくることを疑っておりましたが、この後にはやはり大きな力が働いているものと想像がつきます」
「大きな力?」「御意……」「その力とは?」「鏑木かと思われます英良様」
「そうだったか」と英良はため息をつく。「何やら重苦しい気配を感じます英良様……」
「そうか」と英良が言うと「英良様、くれぐれも御用心下され!」と毘沙門天は言う。
「分かった毘沙門天殿……早く戻ってきてくれ!」「御意」
広目天は神龍と共に対の神器を探していた。鏡盾……を。闇の力が蠢く冥府の中は、四天王の力を持ってしても容易に先へは進めなかった。広目天は神龍に乗り先を目指していたのだが、魑魅魍魎による怨念、恨み、妬み、貶め、誹りなどの力により周りの風景が歪み真っ直ぐに進めない状況にあった。神龍は行く手を阻もうとする闇の塊を淘汰しながら道を開いた。その時である。広目天は前方に大きな歪を感じた。
「怒羅権(どらけん)か……何故……?」
広目天が疑問に思ったことも確かだった。怒羅権がこの時にこの場所に現れることが不思議だった。
「英良様……我の言葉が届きますか?」
「広目天殿……どうした?」
「怒羅権に御座います英良様。この者は一筋縄ではいかぬほどの者。かつて毘沙門天と対峙し引き負けたほどの者に御座います」
「怒羅権……?」
「御意。この難敵を打ち破るためには、英良様のお力が必要に御座います。神龍に誇龍の力を放っては下さらぬか英良様。英良様のお力なしではこの場を脱することは不可能かと思われます。何卒神龍へとお力を英良様」
前方の闇の塊は二体の悪魔となり黒い煙幕を巻き起こしながら禍々しい渦を形成してきた。しかし怒羅権ははっきりと姿を晒さない……広目天と神龍に姿を捉えられないようにしていた。
「誇龍(こりゅう)、誇龍」と英良は詠唱する。
「英良様。有難きお力に御座います。神龍が光陣を受け大きく金色の光を放っております。これなら負けはしないかと……さらに誇龍のお力を神龍に、英良様……」
黒い闇の霞が神龍を覆ってきたが、神龍は口から金色の光を闇の中へ射し込み突き進んだ。円を描きながら、上へ昇り闇の力を分散する。怒羅権は力が甚大だった。闇の力は天から闇の幕を下ろし広目天と神龍もろとも一網打尽にしようとする。しかし、誇龍の力はそれを遙かに凌いだ……。「誇龍、誇龍、誇龍」英良は力を放ち続けた。
神龍は大きさは変わらないが、英良からの力により光陣を帯び一回り大きく見える。動きも機敏になり、怒羅権の闇を払いつつある。
「英良様。お力をお納め下さい。怒羅権はこれ以上抵抗はできないでしょう。神龍の力……英良様の力が勝りましたな……」
二体の悪魔の姿が崩れ、闇の塊へと同化した。怒羅権の力が消滅しつつあった……。
「もう良いか広目天殿……?」
「御意。我等はここを通り抜けます英良様。有難きお力に御座いました」
「何か起きたらまた言葉をくれ広目天殿……!」
「御意。有難き御言葉に御座います英良様」
闇を一掃した広目天は神龍と共に光が届く隙のない冥府の奥深くへと進む。闇の群れは動く気配はなかった。広目天が進む遥か前方に目を向けると何か奇妙なものの気配を感じた。光を微塵も感じない冥府の奥深くで確かに光を感じる。