チーズ特集
フランスはチーズ大国
ミルクが美味しいから
チーズだって美味しいに決まってる
私がフランスを好きな理由に
チーズが好きというのも大きな要素
フランスに行けば
日本では高くてなかなか手の出せないものや
日本に輸入できないフレッシュなもの
変わったものもたくさんあって
それはそれは見てるだけでも楽しい
チーズ屋さんにも色々ある
ここは、フランス南西部トゥールーズにある
ホームステイ先のマダム御用達で
車でなければ行かれない
製造から販売まで全てを一括してるから
安心で味も良くて人気だという
クリスマスを控えてお客さんの列ができてる
この辺りは、世界の三大ブルーチーズ
ロック・フォールの産地
羊のミルクが原料
数千年前から続くフランス最古のチーズと
言われている
とにかく種類が豊富で
何が何だか分からない
どれを買おうかなんて悩める域は越してる
店員さんに聞くのが一番だけど
やり取りは高度過ぎる
札のフランス語を素早く読み取るか?
まぁ、時間はかかる
どれでもいいや、だいたいこの辺!って
分かる札の中から取ることはできるけど
好みの味かは分からない
日本の誰でもOKなアレらとは違うから
右下の方にある
茶色くて紐でくくってあるのが
お隣、南フランスのプロヴァンス名産の
バノンチーズ
日本ではまず手に入らない
挑戦含めてマダムにおねだり
「これ食べたい!」
栗の葉っぱで包まれててベタベタする
カットすると、中からトロ~リ
緩めだけど、まったりとしていて
体感したことがないような粘性のある
フレッシュチーズ
ややクセはあるけど、この食感は
また食べたくなる
トリュフだ!
チーズの味わいを楽しみながら
最後にふわっと鼻を抜けるトリュフの
高貴な香り
最高の組み合わせだ
町のマルシェでも見かけるけど
どこにでもあるという訳ではない
そこはやっばり高級食材
カマンベールに似た大きな白カビチーズ
ブリーの間に
トリュフを練り込んだクリームが
挟まったものをゲット
バクバクいけちゃう
地元の台所、マルシェでは
大抵、おっきな塊がドカンドカンと
ところ狭しと並んでる
欲しい分だけカットしてもらって
「これくらい?」
「もう少し大きく」「もう少し小さく」
なんてやり取りしながら
グラムで値段が決まる
お馴染みの穴がいっぱいあいた
エメンタールチーズは
クセがなく誰でも食べやすい
パルメザンのようにすりおろして
オーブン料理にも最適
これ、モンドールって書いてあるけど
私が知ってるのは
カマンベールのような
もっと小振りな木の筒に入ったもので
トロトロだからスプーンですくって
食べるというもの
これは直径30㎝はあって
確かに木の筒に入ってるけど
カット売りだからトロトロしてないのかな
因みに、モンドールはスイス寄りが産地
秋から冬にしか作られない季節限定の味
日本のチーズ屋さんで
おー、高っ!
レストランでは
時々チーズワゴンを
常備しているところがある
チーズは食後に食べるのがフランス流
注文するとテーブル横にワゴンが到着
店員さんと、どんな味が好みか?
どれくらいカットするか?を話しながら
取り分けてくれる贅沢なお楽しみ
私は香りの強いものが好き
コンフィチュール(ジャム)をつけると
また違う味わいになる
自宅でも
同じく食後に食べるもの
要はデザート感覚
チーズの塊がテーブル中央に置かれる
好きなモノを好きなだけカットして
自分のお皿に取る
自分のナイフを使って
リンゴの皮を剥くように
外側の皮の部分を剥ぎ取り
少しずつカットしながら食べ進める
ナイフで器用に
パンに挟んだり塗ったりする様は
結構カッコイイ
ロック・フォールのような塩っぱいものは
最後に食べるといいと教えてくれた
大型スーパーのチーズ売場は
一度見て欲しい
日本の端の方で
ちょろんと置いてあるのなんて比にならない
チーズチーズチーズチーズチーズ・・・
縦のライン全てがチーズの棚で占めている
もの凄い量
お肉屋さんのように
カット依頼して購入できるところもある
ハードチーズの大道、このコンテも
直径50㎝はありそうな巨大さ
娘たちも大のチーズ好き
お土産として何としても外せない
ホームステイは3週間と長い
帰国ギリギリで買った方がいいと
ホストからのアドバイス
中間辺りで訪れたマルシェで試食した味が
とにかく忘れられなかった
ホームステイ先の近くにある
ピレネー山脈で作られたチーズ
どれも表面がかなりカビってて
昔ながらの感じがたまらない
再びマルシェを訪れ
目当てのチーズ屋さんを見つけた!
コレコレ!
やっぱり美味しい~
1㎏ 26.3ユーロって
100g 2.63ユーロ(約300円)
安っ!破格だわ!
鏡餅並みだけど
まるごと買って帰りたいくらい
でも・・・
スーツケースのスペースは残り僅か
んー、残念だけど仕方がない
極寒の中、風に吹かれながら
色々試食して3種類チョイス
娘たちの喜ぶ顔が浮かんで
思わず「よっしゃー」任務終了!
ホームステイ先のお隣のマダムが
匂いで大変なことになっちゃうからって
真空パックにしてくださった
お店でお願いすることもできるけど
マルシェでは、その機械がないから
ムリなのだ
匂いが少ないものなら
日本からジップロック持参で
2枚重ねでもすれば
そんなに気にならない
そして注意が必要なのが季節
勿論冷蔵保存だから春から秋は
避けた方が無難
寒い季節のお土産といっていい
トゥールーズにはグザヴィエという
人気のチーズ専門店がある
ココ、一風変わってる
チーズを農家から買い付け
独自の方法で熟成させ
更に味わいを深めてから販売するという
スタイル
フランスにはこのような人を
熟成士と呼び、職業として存在する
ここの店主は、その中でも
「フランス最優秀職人」の称号を持つ
行きたいところで挙げてたけど
行くタイミングと買うタイミングが合わず
見るだけで終了
元の味とどれだけ違うのか
いつか試してみたい
フランスのチーズは3種類に分類されると
ムッシューに教わった
牛はVache(バッシュ)
山羊はChèvre(シェーヴル)
羊はBrebis(ボビー)
札には必ずどれかの文字か
イラストが付いていて見分けられる
日本でシェーヴルと言うと
クセが強い
いわゆる生臭くて食べられらない
って印象が強い
そもそも、日本人好みではないから
あまり売ってもいない
確かに牛乳とは違うし山羊感はくる
でも、そこは本場
それもまた旨味として味わえる
羊は更に馴染みが薄いけど
チーズで1番歴史が古い
濃厚で脂肪分が多く、山羊同様クセもある
ワインと同じく
認定された地域で作ったものしか
名乗れないチーズがある
カマンベールチーズが代表的
ロックフォールも
モンドールもバノンも、そのひとつ
フランスには
365日、毎日違う種類を食べ続けても
食べきれないほどの種類がある
それだけ、お気に入りを見つけるのも
楽しくなる
お土産のチーズをつまみながら
「うん、やっばり旨い!」って
自分の選択を讃えながら
このblogを書いてる今も
至福の時