立冬
男体山で初冠雪 昨年より13日遅く 宇都宮気象台が発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac9cc315d1df8daa469bca1bb559a05f17cae7ee 【強い寒気で冬の便り続々!冷え込み&木枯らし1号&初冠雪&積雪!】より
二十四節気「立冬」 今季一番の寒気が列島に
今朝の最低気温
きょう11月7日(木)は二十四節気の「立冬」、暦の上では冬に突入です。きのうから列島には強い寒気が流れ込み、暦通りに、今朝は全国的に今シーズン一番の冷え込みになりました。北海道十勝地方の上士幌では-7.1℃を観測し、今季全国最低気温を更新しています。
冬の便りが続々と 木枯らし1号 初冠雪 初積雪
続々と冬の便りも届きました。東京地方と近畿地方では北寄りの風が強まり、木枯らし1号が吹いたと発表がありました。
【木枯らし1号】
東京地方 昨年より6日早い
近畿地方 昨年より4日早い
また、富士山の初冠雪がようやく発表されました。最も遅い記録の10月26日を10日以上塗り替え、統計開始以降の130年間で最も遅い記録を更新です。さらに、東日本や北日本の山々でも初冠雪の発表がありました。
【初冠雪】(発表地方気象台)
富士山(甲府)、浅間山(前橋)、男体山(宇都宮)、東方連山(長野)
朝日岳(山形)、横津岳(函館)など
北日本は各地で積雪が増えています。北海道ではきのうの夜から雪が積もりはじめ、札幌でも今季初めての積雪を観測、11月上旬の時点でこれだけまとまった雪が積もるのは、2020年以来4年ぶりです。そのほか、青森の酸ケ湯でも本州初となる積雪を観測しています。この雪は徐々に降るエリアが縮小していくものの、北海道はあす朝にかけて続く見込みです。
あすはさらに冷え込み強まる 風冷えから底冷えに
あすは、きょう流れ込んだ寒気に放射冷却の影響も加わり、冷え込みが強まる見込みです。東京や名古屋は、今季はじめてのひと桁が予想されています。きょうは、風が強い日の寒さ「風冷え」、あすは風は穏やかになりますが、足元からじわっと冷える寒さ「底冷え」になりそうです。
【あす予想最低気温】
東京 8℃ 今季最低 名古屋 8℃ 今季最低
金沢 7℃ 今季最低 大阪 10℃ 今季最低
https://www.543life.com/content/seasons24/post20241107.html 【二十四節気と暮らしの道具/立冬りっとう】より
二十四節気と七十二候
立冬 11月7~21日 十月節〈冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆればなり。『暦便覧』〉
マッチを擦ったら
立冬となりました。暦では冬を迎えたことになります。冬の初めの節の立冬は、そろそろ冬支度を、という時季です。陽射しも薄くなって、日が暮れるのもグンと早くなってきます。暗くなる時間が日に日に早くなると、どこか心寂しく感じるのもたしかです。
が、目を転じれば、まわりで木々の葉が色づいています。赤、黄、橙に染まった木の葉の美しさを愛でるのは今。足元では草紅葉も見られます。最後に色鮮やかさを見せて、そのあと冬枯れになる自然の不思議。この彩のギフトを、今年もしっかり見届けたいものです。
そんな立冬は、「炉開き」の季節でもあります。初めて炉に火を入れる時節。温かい部屋にこもる幸福感とともに、炬燵や火鉢に、赤く熾(おこ)った炭を運ぶ様子を思い浮かべます。今なら一般的には、空調のスイッチをオンにして暖房するイメージでしょうか。
空調と同時に、ストーブを焚き始めるのもこのころです。石油ストーブに薪ストーブ、ストーブによっては点火にマッチが必要となります。ガスライターもありますが、なぜか火のつきはマッチの方がスムーズなのは、気のせいなのか本当なのか。
細くて短いマッチの軸は、頭に火薬がついています。その頭を、箱の脇の「側薬」に擦りつけると、その摩擦で火がつく仕組み。マッチに火がつくときの硫黄の匂いは、どこか懐かしく温かさを感じさせてくれます。
昔ながらの徳用マッチやお店のマッチ。マッチ自体をなかなか見かけなくなりましたが、それでもやはり使ってみると、その魅力を実感します。箱の中にお行儀よく丸い頭を揃え、整列して入っているマッチの軸。それを見ただけでも可愛らしくてうれしくなります。「マッチ箱」という言葉さえ愛おしく。
マッチの会社が作るブランドラベルはクラシックな美しさがあって、空になってもなかなかマッチ箱を処分できません。以前はどこの喫茶店でも食堂でも、お店の名前と電話番号が記されたマッチを置いてありました。このマッチ箱にはまた、興味深いものがたくさん。
これから毎日ストーブをつけるたびに、マッチを擦ってお世話になります。マッチ箱をじっと見ながら。