バガヴァッド・ギーター
https://shindenforest.blog.jp/archives/84194008.html?fbclid=IwY2xjawGZS_RleHRuA2FlbQIxMQABHW_fudoYG6oz0c7SXhfxMppp5FdpWsCxx-S_W_YtaTbTYgIi0YORG_dICg_aem__QwHi_wVS9au8H_e_euxfg 【神の詩 序章3】より
神の詩 序章3
神の詩「バガヴァッド。ギーター」を読み解いていく前の事前知識の続きです。
シャンタヌ王の結婚と息子のビーシュマ
古代インドが公式に内外から「バーラタ」と呼ばれていた時代の話です。
この聖地は、バーラタ族が統治ししていました。バーラタ族のシャンタヌ王は、森の中で美しい女性と出会い、求婚しました。
その女性は結婚することを承諾しましたが、自分が何をしようと咎めないようにすることを結婚の条件としました。結婚してから彼女は7人の息子たちを生みました。
ところが、彼女は生まれた息子たちを次々とガンジス川に投げ込み、奉納してしまいました。
シャンタヌ王は、結婚の条件があったため何も言えませんでした。
彼女は、ガンジス川の化身、女神ガンガーだったのです。
そして8番目に生まれてきた男の子の時に、ついに王は、女神が息子を川に投げ入れるのを止めました。すると女神は、王が結婚の時の約束を破ったことを理由に息子を連れて立ち去りましたが、王の願いを聞き入れて、息子を王に渡しました。
この息子はのちに「ビーシュマ」と呼ばれるようになります。ビーシュマは、頭がよく勇敢な王子となりました。
再び独身に戻った王は、美しい漁師の娘サティヤバティに出会います。
王が娘を妃にしたいと娘の父親に承諾を受けに行くと、娘の父親は「娘との間に生まれる子供を王位継承者にすること」を条件に結婚を許しました。
そのため最初の息子であるビーシュマは、シャンタヌ王に、結婚しないことと王位を継承しないという約束を誓います。
こうしてビーシュマは、シャンタヌ王の願いを叶えるために王国の陰の立役者となっていくのです。ビーシュマはサンスクリット語のbhi、bhisに由来します。
「バガヴァッド・ギーター」では、自我意識の象徴になります。
ビーシュマよりも先に生まれた7人の兄たちは皆、地上に下りてまもなく天界へと帰っていきました。
でもビーシュマだけは、自我意識が芽生えたことにより地上に残ったのです。
女神ガンガーはガンジス川の人格神であり、ガンジス川は宇宙意識の象徴です。
これは、先に生まれた子供たち7人は生まれてすぐにガンジス川に戻されたこと(地上に来てもすぐに宇宙意識へ戻っていったという意味)、ビーシュマだけがガンジス川に戻されずに地上に残った話(人間に自我が芽生えて地上に残ったこと)によって象徴的に語られています。
数字には、さまざまな意図が込められていますが、七は、天界の美しさを表す数字になっています。仏教においても、天界の壮麗さを七宝と表現します。八は、地上世界での広がっていく様子を示す数字になっています。
神が地上世界を創った初期の頃には霊魂たちは興味本位に地上世界に入りますが、意識は神の領域にありすぐに天界に戻っていきました。
でもそのうちに魂に自我が芽生えて、自分の力を顕現したくなり、地上に留まるようになりました。
この物語は、その様子を表現しています。
またビーシュマは、Kuruvriddha(クル族の老師)とも呼ばれています。
これは人間が神から離れて地上に下りてきてから始まった自我の象徴としての意味が込められています。
しばらくは事前知識準備の物語が続きます。
次回はシャンタヌ王の第二妃サティヤバティについてです。
https://shindenforest.blog.jp/archives/84194127.html 【神の詩 序章4】より
神の詩 序章4
神の詩「バガヴァッド。ギーター」を読み解いていく前の事前知識の続きです。
シャンタヌ王の二度目の結婚とビーシュマ
再び独身に戻った王は、美しい漁師の娘サティヤバティに出会います。
王が娘を妃にしたいと娘の父親に承諾を受けに行くと、娘の父親は「娘との間に生まれる子供を王位継承者にすること」を条件に結婚を許しました。
そのため最初の息子であるビーシュマは、シャンタヌ王に、結婚しないことと王位を継承しないという約束を誓います。
こうしてビーシュマは、シャンタヌ王の願いを叶えるために王国の陰の立役者となったのです。
第二王妃サティヤバティの過去と聖者ヴィヤーサ
サティヤバティは、ブラフマ神の呪いによって魚の姿となった母アドリカーの娘です。
ヤムナー河で暮らしているところに、チェーディ国のヴァス王の精液を飲み込んで妊娠しました。
そして出産前に漁師に捕らえられ、漁師がお腹から、2人の男女の人間の子供を取り出しました。漁師は人間の赤ちゃんが出てきたことに驚いて、この様子をヴァス国王に報告しました。
ヴァス王は、男の子を引き取り養子に迎え、女の子は激しい魚臭がしたために漁師に渡しました。その女の子が、サティヤバティです。サティヤバティは、とても美しい女性に成長しました。ところが、彼女の体の魚臭は消えることはなく、美してもあまりの臭さに誰も近寄らず、
お嫁に行くことは出来ません。
ある日、巡礼の途中の聖者パラーシャラと出会いました。
サティヤバティは、聖者に2つの願いを伝えます。処女が失われないこと、身体の魚臭いを消すことでした。
聖者パラーシャラは、快くその望みを叶えてあげました。彼女の激しい魚臭は、最高のロータスの花の香りに変わり、最高の香りを持つ女性として有名になりました。
この奇跡にサティヤバティは歓喜し、聖者パラーシャラとの間に子供を授かります。
その子供が聖者ヴィヤーサです。聖者となったヴィヤーサは、「母が私を必要な時に現れましょう。」と約束をします。
その後、サティアバティは、シャンタヌ王と出会い、結婚することになります。
サティアバティは、天界から物質界への始まりにおいて真理が遍在していることの象徴です。
サティヤとは、真理という意味で、目には見えないけれども宇宙のあらゆるところに存在します。
魚臭いのは、人の魂が物質界に置いて、自我により創造力を誤用して、物質世界での快楽のために自らも動物の中に入ったことを意味します。
人類の創世記には神による進化の計画を無視して、半人半獣の姿に自らを投影することもあったことがエドガー・ケイシーのリーディングにより示されています。
聖者パラーシャラによって魚臭が取り除けられましたが、これは神の摂理に従って創造力の誤用は治すことが出来ることを意味しています。
そして、処女を守るとは、物質世界に囚われずに、神の意識に留まることを意味します。
聖者ヴィヤーサは、ビーシュマよりも前に生まれていますので、神が物質世界を創った頃の神の意識の中に留まる人間の象徴です。
まだ神の御心に留まっています。聖者ヴィヤーサは、母と別れて「母が私を必要な時に現れましょう。」と言いました。
これは、神が、人間の自由意志に任せたこと、そして聖なる高次元の存在はいつも人間を見守り、必要な時には現れてくれることを象徴しています。
「バガヴァッド・ギーター」に出てくる登場人物の家系図をよく見てください。
それぞれの登場人物の霊的意味が分かれば、この家系図は、この世界の人物家系図であると共に、人類が物質界に下りてきてからの歴史を表しています。
さらに、人の身体の小宇宙の家系図そして大宇宙の家系図にもなっているのです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B086WLYLYJ?psc=1&tag=kjmorii-22&th=1&linkCode=osi
【神理の扉 聖なる変容と霊性進化の道 Kindle版】より
森井啓二 (著), 光田秀 (著) 形式: Kindle版
エドガー・ケイシー研究の第一人者、光田秀と、ホメオパシーを中心としたホリスティック医療の第一人者であり、クリヤヨガの実践者、森井啓二。
二人の探求者が、数多くの驚くほど正確な透視によって、現代社会を生きる人々に大きな衝撃を与え、その人生に光と恩恵をもたらした「エドガー・ケイシー」を共通の土台として、
それぞれが探求してきた霊的世界と霊的鍛錬の方法について語り合い、教えを請い、
それぞれが長年の鍛錬で身に付けてきたさまざまな秘訣を惜しみなく開陳する。
真の幸福とは何か 究極の人生の目的とは何か 地の理に囚われて生きる多くの人々に、
天の理、すなわち神理の扉を 開くためのきっかけを与え、 自らの内側への探求の道を歩む
道標のひとつともなる珠玉の一冊。
もくじ
まえがき 森井啓二
第1章 瞑想の実践
・神理の扉の前で
・時空を超えた師との出会いを求めて
・パラマハンサ・ヨガナンダ師と瞑想の実践
・瞑想の質を変えるアファーメーション
・エドガー・ケイシーの勧めた祈りと瞑想
第2章 自然との調和
・瞑想で見ることのできる光
・「薫習」と「抖擻」
・真夜中の山で精霊と出会う
・言葉を超える体験を
・人間の魂が進化する瞬間
第3章 医療の本質
・エネルギー体を調和へと導くホメオパシー
・ホメオパシーが受け入れられない理由
・体の声を聴き、自己治癒力を尊重する
・「真の治癒」とはなにか
・医療は古代インド哲学で繋がっている
第4章 輪廻転生の目的
・死を正しく認識すること
・肉体が永遠のものではない一方で
・神の与えられた驚くべきメカニズム
・肉体的な性エネルギーの昇華と離欲
・人は忍耐によってその魂を得る
・輪廻転生の中で培われていくもの
第5章 聖典の叡智を学ぶ
・夢は魂からのメッセージ
・霊的成長を目指すための教科書
・聖典を深く読み解く方法
・リーディングが示した「ヨハネの黙示録」
・「黙示録」を霊的に深く読み解く
・「黙示録」が難解である理由
・ケイシーを通してバガヴァッド・ギーターを学ぶ
・すべての行いを神への感謝として
第6章 神理の扉を開く
・天の采配による未来の計画
・ケイシーが示す現代社会の救済方法
・明かされ始めた変容への道のり
・天の法則を理解し、神理の扉を開く
エピローグ
・予言者エドガー・ケイシーの真の実績
・死んだら無になるという人生観の中で
・たった一冊の本との出会いによる救い
・日本エドガー・ケイシーセンターの設立
・エドガー・ケイシー療法の実践
・閃きに従って自由に生きる
・オーストラリアでの学びとホリスティック医療
・未来へ繋がる土台をつくる
あとがき 光田秀