富山遠征第7弾 山の神隧道 神は天高く座す編
前回最後に見たもの。
それは今回の旧道ではかなり大きな遺構です。
早速覗きに行きましょう。
こういうのがいいんだよ!
小さいですが味のある橋。
これだけを撮影しに来ることはありませんが、絶対撮っちゃうやつです。
細かく見させていただきます!
昭和27年11月竣工
やはり結構なお年です。
長らく利賀の交通を担ってきたのでしょう。
それでも堂々としたお姿です。
谷川の親柱は埋まっていました。
掘れば見えそうですがそれは無粋というもの。
このままにしておきましょう。
意外だったのはこの橋の名前。
やまのかみはし
この小川がこの峠の名を関する橋だったことです。
つまりこれより大きな橋は恐らく今後出てこないであろう。
最上流部だからこその命名と言えますね。
この橋を越えると勾配が一段上がりました。
いよいよ尾根へ向かって登り始めたということでしょうか。
気合を入れなおして登ります。
しかしこの轍、一体いつまで続くのでしょうか。
正直どこかの植林地で消えてもおかしくないはずなんですが。
この先の隧道は車両通行不可なことはわかっています。
他に何か目的地があるのでしょうか?
小さな洗い越しを越えます。
洗い越しと言えば温見峠ですが、ここにもあったんですね。
昔の国道では普通のことだったんでしょうかね。
めちゃくちゃ手が行き届いた植林地。
これは確実にこの道使ってるな。
林道として非常に価値のある道になっているようです。
時折、道がぬかるんでいます。
雨はしばらく降っていなかったと思うので湧き水でしょうかね。
こういうところは地盤が緩みやすいんですが、案外しっかりしています。
そのまま大きな崩壊がないまま辿り着いてほしい。
個人的にはもっと荒れていると思っていたので、少し拍子抜けするところもある現状です。
藪漕ぎも辞さない構えだったんですけどね。
これなら思ったより早くたどり着けるかも。
この道はどんどん現道から離れていくタイプの旧道なので、非常に静かな春の山を味わえました。
聞こえるのは自然由来のものばかり。
とても落ち着く道ですね。
時々荒れているところもありますが、それも道の側面です。
ここは一度土砂崩れがあったっぽいですね。
しかし危ない箇所が全くない。
非常に優良なルートと言えます。
これはいい切り通し!
こういう道の風景はいつだって素晴らしい。
現在の道路ではなかなかお目にかかれない古き良き技術。
こういうものは残していってほしいと思いますね。
山の斜面をトラバースしながら、ところどころヘアピンカーブで登っていく古い道の典型的な線形です。
こういうタイプはよほどヤバいところに道を通していない限り、 比較的安全な道が多い。
ここも危ないところは少ないです。
とはいえ、崩れるところは崩れるわけで。
しかしここもしっかり土砂がどけられています。
ここまで車が上ってくるのか・・・。
稜線が近づいてきました。
いよいよ目的の物が近づいてきているということでしょう。
けっこう息切れしてますが悪くないペース。
空が広がっています。
この景色には轍はない方がいいんだけどな・・・。
しかしまぁそれは贅沢というもの。
車が通っているからこの道が維持されているのでしょうしね。
通ってなかったらとっくに廃道状態でしょう。
そろそろカーブのたびにちょっとドキドキします。
隧道探索ではこれも楽しみの一つ。
ファーストインプレッションて大事ですからね。
ファーストインプレッション・・・