第64回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
朝夕の冷え込みが少しずつ厳しくなってきたこの頃。
2024年11月9日(土曜日)、対面の集いを行いました。
参加者28名様(うち初参加者は5名様)が、さいたま市の公共施設集会室に集いました。
受付テーブルで、この日初参加されたブロ友・同志の当事者でハンドメイドクリエイターでもある飛行機雲さんの手作り🎁品を、参加者の皆様全員へ直々に手渡ししていただきました。ありがとうございました。
📷ミニケーキ・マグネット/飛行機雲様
はじめに自己紹介。近況等を語り合う一巡を全員で。
私は中学2年生14歳の娘を亡くしており、事後はアンジェラ・アキさんの楽曲『手紙~拝啓十五の君へ~』が街角やテレビで流れてくると非常に辛かったことをお話ししました。
けれど8年めを生きている今、この曲が耳に入って来た時に、亡き娘への悲しい想いに重ねつつ、十五の時の自分自身に対しての想い、そこを越えて生き続けている今の自分への応援ソングとして、しみじみと聴けるようになっていたのですね。
一巡後は五つの班に分かれてグループミーティング。
この日は、より近い境遇の方々のグループでわかちあいに入りました。
①グループ(複数子のご家庭、社会人、大学生以上の子が他界)
こんなことがあり、これから先どう生きていけばいいかわからない。
何か思った事をすれば納得して区切りがつくと思ったが難しい。
亡き子の部屋を何一つ変えられない、そのまま。
遺品整理。残した物と、さよならした物。
事実を伝える相手は選ぶ。
同じ家族、夫婦間でも違う想い方。
②グループ(複数子のご家庭、高校生以下の子が他界)
事後直後、コロナ禍に救われた。マスクで顔を隠したり、街では人の往来が減って都合が良かった。
その一方で、コロナ禍が要因の一つとして大切な人は自死に至ったのではないかと考察する方々もいる。
どちらにせよコロナ禍の影響力は大きい。
亡き子のきょうだいが放った言葉に得られた気づき。
「私たちは不幸じゃない。物凄く悲しいだけだ」
ご遺骨をペンダントにされている方々の想い。いつも一緒、話しかける時は手の平で触れている。
のこされたきょうだいが影響を受けたであろうメンタル面の心配。その後の経緯と今現在の様子。
③グループ(複数子のご家庭、社会人・大学生以上の子が他界)
家族の中での考え方の違い。それはそれでよい。
遺された者たちも永遠の命ではないということが救いになっている。
事後、年数をかけて、「解らないことだ」と分かった気がするが、解ってあげたい気持ちは持ち続けている。
④グループ(一人っ子が他界)
とても辛いこと、複雑な気持ちについて。
亡くなった現実を突き付けられる法要。亡き子の友人たちの弔問。現実的に親としての役割が出来ない寂しさ。
亡き子への想い。
魂の存在や彼方のことを信じたくて知りたくて情報収集。我が子に会えるような技術(タイムマシーン、次元を移動する等)が実現しないか、論文や本を調べたこと。
気の紛らわし方(推し活、山登り、お寺巡り)。
事後の自身の様子。
1年は引きこもりがちだった等様々。
⑤グループ(パートナー、親が他界)
亡き人のスマホは解約できずLINEを送って自演会話。ささやかなこころの拠り所に。
旅立った場所へ献花を一目を避けながらしている。
亡くなってから感謝する事柄が多く、後悔の念でいっぱい。不便を感じることも。
死後事務手続きの辛さ。亡くなったことに対して念を押されている気がしてくる。
心の整理の難しさ。
自死が差別されているようで腹立たしく思ったことについて。
毎回、2時間、3時間はあっという間に過ぎてしまうように感じます(^_^;)。
たくさんのお話、気づきをありがとうございました。
閉会後は13名程で、近くの飲食店に移動し、クールダウン茶話会タイムを持ちました。
長時間大変お疲れ様でした!
◆ ◆ ◆
次回12月、星のしずく*わかちあいの集いは、オンラインと対面の二つを開催予定です。
◆第65回 オンラインの集い
2024年12月14日(第2土曜日)
13:00~15:30 わかちあいの会
15:35~16:30 フリートーク
◎要事前予約です。
◎開催数日前にパスコード等を送信致します。
◆第66回 対面の集い
2024年12月22日(第4日曜日)
受付13:15より ◎予約不要です
13:30~16:00 わかちあいの会
(閉会後クールダウン茶話会あり☆任意でどうぞ)
会場⇒武蔵浦和コミュニティセンター(サウスピア8階)
今年2024年ラストになります。
対面の集いはご予約不要です。
お気持ちが向きました時に、お立ち寄りください。
タイミングがよろしければお会いしましょう。
📷ハンドメイド作品(中央)/飛行機雲様
◆自死遺族の集い
<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>
★11月30日(土)散策会『美味晩秋~彩り散歩』
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ