特性のある子に対する「学びに向かう力」とは
なないろ学習塾では発達障害や学習障害などを含め特性のある子に対して「学びに向かう力」を身につけるという説明をしています。では「学びに向かう力」とは一体何なのでしょうか。
「学びに向かう力」とは私たちなないろ学習塾オリジナルの言葉ではありません。2020年から実施された文部科学省の新しい学習指導要領の中で使われている言葉です。
学習指導要領によると、学力の三要素として①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③学びに向かう力・人間性の涵養、を定義し、特に③の要素のうち「学びに向かう力」という言葉が教育業界では注目されています。
ベネッセ教育総合研究所によると「学びに向かう力」とは「好奇心」「自己主張」「協調性」「自己抑制」「がんばる力」の5つであるとし、「自分の気持ちを言う、相手の意見を聞く、物事に挑戦するなど、好奇心・自己主張・がんばる力に関係する力」であるとしています。文部科学省では、学校に対して「学びに向かう力」をつけさせるため、「主体的・対話的で深い学び」と呼ばれているアクティブ・ラーニングの視点から「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視して授業を行うように、と指示しています。
ところが、文部科学省が盛んに使う「学びに向かう力」をつけるための学習指導は、指導要領上は特別支援教育にもあてはまる基準として扱われていますが、インターネット検索しても特性のある子に対する教育として「学びに向かう力」を身につけるための学習方法はそれほど多くありません。子どもが自主的に学ぶという「理想」の達成のために「意識高い」学習指導法にスポットが当たります。
それでは、特性を持つ子にとっての「学びに向かう力」を身につけるとはどういうものなのでしょうか。
例えば、「落ち着いて活動や課題に取り組むことが困難」という多動特性を持つ子の場合、無意識に体が動き、抑えられない(体の多動)、おしゃべりを自分でコントロールできない(口の多動)など、落ち着いて活動や課題に取り組むことが困難です。
なないろ学習塾、表面上あらわれている学習活動への困難が、学習環境による意欲の低下なのか、意欲はあるのに行動できないという特性のものなのかを観察や面談により判断し、その状況に応じた学習指導計画を提案します。
学習指導計画に基いた先生たちとのコミュニケーションを通じ、子どもたち一人ひとりが、「学ぶって楽しいんだ!」と思えること、そのための専門的指導が「学びに向かう力」につながるのです。
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