かりんとうまで洋菓子に!
和洋菓子は、日本人にとっても大好きなお菓子で、また外国人にとっては和菓子好きになるきっかけになる味かもしれません。洋菓子だけど少し違うテイストがある。これ、何?というふうに和菓子への入り口が開かれるわけです。今回はそんな『シュークリーム』にたまたま出会いました。
ご紹介するのはビアードパパのシュークリーム。ここのお菓子は今や世界にも広がっているそうです。シンガポールやベトナム、インドネシアなど。知りませんでした。注文を受けてからサクサクのシュー生地の中にクリームが詰められるのが特長です。
で、今回見つけたのがですねえ、『かりんとう風味のシュークリーム』なんですよ。期間限定、 “ 店舗限定 ” ということでラッキーでした。即買いです。
外側、皮の上には黒蜜がたっぷり塗られています。テラテラと光るほどに。まるで大きなかりんとうみたい。でも、かりんとうほどには甘くはなかったんですよ。皮そのものがサクサク乾いているからでしょうか。しつこさはありませんでした。かりんとうを食べたいときってかなりの甘さを欲しているときですよね。そして、なんとなく小腹が空いているとき。小腹はしっかり満たされますが、甘さは普通にちょうどいい感じです。
さて、中の【小豆入りのクリーム】はどうでしょうか。あんこ広め隊として小豆の存在はやはり無視できません笑。
シュークリームといえば、もともとはカスタードクリーム主体でしたが、最近は生クリームも定番になり、あんことの組み合わせもよく見かけるようになりました。あんバターパンと同じく、あんことクリームのシュークリームもすっかり市民権を得てきましたね。
ひと口ひと口味わってみます。う~ん、これは美味しい。外側が黒蜜なのでかりんとうらしい味わいがあります。でも食べてみて気がつきました。かりんとう感が出ているのはシュー生地そのものにもあると。
かりんとうは太さがさまざまで、硬さも様々です。私はちょっと太目でサクッと歯が入っていくような硬くもなく柔らかでもない食感が好きです。かりんとうの蜜が染み込んでいるような中心はまだ残っているような、そんな味加減が好きです。
このかりんとうシュークリームは、そんなかりんとうの食感をシュー生地で再現していたんですよ。意外にもちゃんとかりんとう!シュークリームなのに。洋菓子で和菓子の食感を作るなんてすごいすごい。
小豆クリームについてはですねぇ、こちらはたぶん甘さひかえめ。皮の黒蜜の主張を邪魔しないように加減されていると見た!でもクリームのミルキー感と小豆の和テイストは、しっかりこのシュークリームの完成度に貢献していました。
洋菓子なのに和菓子テイスト。そんなお菓子は今後もますます増えていくでしょう。そんな中、あんこの需要はなくならないでしょうね。安泰、安泰。うれしいことです。