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【レース攻略・対策】~coast to coast~ 房総半島横断2018

2019.01.18 08:02

レースレポートはこちらで長文で記載してますので、こちらでは「攻略」するためのHOWを展開していきたいと思います。来年出場する皆さんの参考になれば幸いです。

1. レース前(会場までのアクセス)

会場は「鴨川市小湊小学校」の体育館になります。前回参加した時は当日+自動車でアクセスしたのですが、かなりギリギリになってしまった苦い思い出があり(しかも駐車場がわかりにくい、止めることができない)、今回は前日+電車でアクセスしました。内房線・外房線ともに本数が少ないため、労力を少なくするため「当日受付」を選択しました。当日受付もそこまで混んでいなかったので、1時間かけて前日受付する必要はない=正解だったな、と感じています。

ポイント:スタート付近に前泊し、受付は当日で良い。ワンウェイのコースのため、ゴール後のことを考えると電車でのアクセスが望ましい。


会場は広めの体育館のため、準備するスペース的な余裕はありますが、トイレがかなり混雑するので余裕を持って並ぶようにしましょう。体育館の外に設置してある簡易式トイレになるので、レースウェアで並ぶと冷えてしまう可能性があるため、着替える前に済ませるのが良いと思います。


2. レース中(レース戦略)

房総半島横断のコースはその名の通り、房総半島を右から左にぶった切る形で横断する壮大なコースです。朝早い時間のスタートであり、スタートとゴールでは大きく環境も異なります。

スタート直後は非常に冷えるため、防寒対策が必須。私はレース中盤以降暖かくなることを見越して、基本は短パン+半袖、と思いつつ、スタート〜レース中盤まではMMAのウィンドシェル羽織って走りました。あるいは、もう少しペースによってはもっとしっかりとした防寒対策をしたほうが良いと思います。

ポイント:レース中盤は半袖・短パンでも行けるが、スタート前後はウィンドシェル以上の防寒が必須。


またロードと林道区間が長く、ダメージの蓄積が怖かった(特にロード)ため、走りやすさ+ダメージ吸収力、という視点からALTRA「ローンピーク4」をチョイスしました。走りやすさだけでNIKE「テラカイガー4」と悩みましたが、結論よりサポートのしっかりしているローンピークで良かったと思います(ダメージ吸収的に)。

ポイント:走りれるコースだが、シューズチョイスは「ロングトレイル用」でOK。ロードでのダメージ蓄積があるため、サポートが薄いシューズは推奨しない。


リアルなレース数値については、Stravaデータを公開しているのでこちらを参照ください。ペースはイーブンの感覚ですが、順位的には完全なネガティブスピリットを決めてます。

それではコース順序にそって、エイド区間ごとに解説していきたいと思います。

スタート→A1区間

スタートは砂浜ですが、すぐにロード区間に出ます。そこからはゆるゆると登る「ロード」。峠走、とまでは行きませんが、スタート直後なので、周囲はかなりハイペースです。

かなり寒い時間帯のスタートなので、あまり無理をせず、エンジンに火を入れるイメージで走り出すのが良いと思います。ロード区間がしばらく続くため、渋滞などもありません。とにかくカラダを温め、今日の調子を確認しながらゆっくりとスタートしましょう。心拍140前後で良いと思います。

A1エイドまではあっという間に到着しますが、林道区間を抜けたA1エイドの手前に公衆トイレがあるため、こちらのトイレを使ったほうが、エイドのトイレよりは混まないともうので、うまく利用しましょう。


A1→A2区間

意外なほどトレイル区間です。公園内のトレイルっぽいところ、みたいな雰囲気のコースが続きます。ちなみに僕もロストしましたが、かなり迷いやすい区間です。僕の知人も数人ロストしており、この区間はぜひ慎重に進んでください。連続するトレイルとしては最長区間かも?

今回のレース展開でいうと、このトレイル区間でかなり前の区間で飛ばしていた人たちを追い抜くことに成功しました。まだまだ序盤じっくり行きましょう。

A2手前は大きな橋があり写真を撮りたくなる地点ではあるのですが、水辺でかつ日陰ということもありかなり寒いエイドです。必要最低限の補給をして、すぐリスタートしたほうがいいでしょう。


A2→A3区間

一緒に走っていた人が「ロード地獄だ」と言っていましたが、果てしなく続くかのような田舎道(ロード)が続きます。ほぼこの区間はロードのみです。

かなり開けているので、1km先を走っているランナーもギリギリ補足できます。そんな区間だからこそ、じっくりじっくりペースを維持できると一気に順位アップを狙える区間でもあります。僕はこの区間で大きくランクアップしました。

A3エイド手前がぐぐっと登る峠のため、出し尽くさないようにしましょう。


A3→A4区間

一番印象が薄い区間ですが、林道+ロードのハイブリッド区間で、小刻みにアップダウンが続きます。前半飛ばしすぎていたランナーは完全にここで足が止まっていました。

景観も特になく、まさに自分との戦い区間。こういうときこそ補給をきちんと行い、後半に備えましょう。


A4→A5

鋸山手前、「房総キャニオン」と言われる名物ゾーンに突入です。本当に景色がよく、一気に元気がでるゾーンではないでしょうか。僕はこの区間に3位で入りましたが、この開けたエリアで2位の選手を視界に捉えることができ、俄然元気が出ました。

この特撮でも使われるゾーンはそこまでアップダウンはなく、ぜひ景色を味わってください。本当に稀有な景観なので、ラストスパート用に力を蓄えると良いと思います。


A5→ゴール区間

房総キャニオン区間の終わりに存在する最終A5エイド。ラスト6kmほどなので、僕はパスして先を急ぎましたが、実はここからラスボス山岳区間に入りますので、多くのランナーの皆様はしっかりと補給していくことをおすすめします。

A5を出てからは林道のゆるい上りが2kmほど続きます。林道を上り切ると、本格的な山岳エリア、しかも「ここからそんな登らせるの?」というくらいしっかりと登ります。ジェルの投入は間違いなくしておきましょう。僕はカフェイン系のジェルをしっかりと補給し、きちんと対策したため2位争いを制することができました。

また下りに入っても、いやらしい階段が続きますので、なかなかスピードを出すことができません。さらに登山客も多い観光名所ですので、無理をせず安全に下ってもらえればと思います。

下りきってからはロード区間になりますが、住宅街を迂回させられるため、かなり長く感じます。僕は2位に躍り出て、このまま行けば過去最高順位というところだったので、後ろからの追撃を恐れ、本当に長く感じました。この区間、ゴールまでスピードを出せる余力を残りしていると非常に気持ち良いですね。


補給食について

レース当日は、以下の食事を食べました。スタート時間が早かったので、あまり食べすぎないようにしました。

1. エネ餅✕2

2. ハイカーボ300(青学と共同開発している糖質補給ジェル)

3. モルテン320(世界記録を出したキプチョゲを愛用しているスポーツドリンク。レース前に飲むのがおすすめ。レポートはこちらを御覧ください。)

エネ餅は腹持ちがよく、ハイカーボとモルテンは糖質含有率が高い。カロリーも合計1000kcalほど蓄えられるので、かなり走り出しは良かったです。


レース中は、ジェルボトルに、

ボトル1:マグオンアップル3本

ボトル2:メイタンクリアカフェイン+マグオンアップル2本

上記を入れて、若干水で薄めたもので臨みました。メイタンのクリアカフェインはカフェインが200mgも含有されており、一気に疲れが飛ぶので、レース後半におすすめです(前半から入れると胃が死にますので注意)。