茶会日記 ~第13会~ たまには外でお茶会
こんにちは、先日大高中国茶学校の皆さんと広州の「叹茶来」というお茶館で私たちのためにお茶会を開いていただきました。簡単ですがその時の報告になります。
大通り沿いにあるお店で地下鉄で行っても道なり行くだけなのでほとんど迷わないです。百度の地図でも表示されます。
店内は白がベースで非常に明るく整理されており清潔感があります。
茶席もシンプルで必要以上にものをおかず、素朴だけど華麗にセッティングされています。外国人とも交流が盛んな茶館なようで、たびたび国際お茶会みたいなのが開かれるようです・・・私たちも外国人ですが・・・
置いてあるお茶の種類は豊富で基本茶類はすべて置いてあります。私の印象では勉強のためのお茶館といった印象ですね。ここの店長も昔、お茶の試験の試験菅をしていたそうです。
簡単ですがお茶の本日勉強させていただいたお茶です。私も初めて飲む産地のお茶ばかりですした。
まず1つ目
福建省柘荣县のお茶です。福建省の白茶と言えば政和や福鼎が有名なのですが、ここは珍しい産地です。場所は福鼎のとなりくらいに位置してる場所になり、平均海抜は福鼎より高いようです。荒茶(人口で植えた後の手入れをしていないお茶)で香りが高く甘味と酸味が強く、8煎近く淹れることができます。福鼎の方が環境はいいのですが、加工技術が高く、有名産地にも負けないものになっています。特に加工工程のキーポイントである「萎凋」が低温でじっくりすることで酵素の活性しっかりさせ味・香りを作っています。通常白茶は鮮度を重視するため24時間以内に作り終えることが多いのですが、こちらは3日間かけてつくってるようです。
私の個人的な印象ですが・・・はっきりした味わいであるのがこの柘荣白茶、味に丸みを持たせて口の中で満足感を与えてくれるのが福鼎白茶かな・・・と思います。生プーアル茶詳しい人なら、柘荣白茶が冰岛系、福鼎白茶が易武系の白茶かな・・・って感じです。感じ方は人それぞれなので難しいのですが・・・
次は凤凰单丛です。こちら春茶の今年のものになるですが、今回飲んだのは海抜は600m前後と低めのです。通常ですと900m前後が良いお茶なのですが、こちらも非常においしく加工技術が高いお茶で香りが非常にいいです。標高が高くなる单丛は確かに香りも高く、内質も高くなるのですが、单丛の苦味も強くなります。しかし、この单丛は標高がやや低いため特有の苦味が少なく、また加工技術も相当高さで香りを非常にうまく形成し、高山に負けない香りを形成しています。今回の私の印象の香りはフローラルな花の香りでした。市場では銀花香と呼ばれるタイプですが、私はそれとはまた違った新しい香りでした。单丛が苦手な方にも全然おすすめ出来るものでした。
最後です。云南省の野生の紅茶です。云南红茶と言われれば凤庆を思い浮かべるのですが、これはそこのではないようです。どこかまではわかりませんが、野性の茶樹の品種で、香りが今まで香ってきたものとは全く違います。果物と蜜の香り、甘味、そして酸味が一体化となり、飲むと口の中からよだれ出てくるような感じです。今まで初めて味わった香りでした。
今回のお茶会を通して、産地だけでなく改めてお茶の加工工程の重要さを感じることができました。非常に勉強になるお茶会でした。