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狐の孫

2024.11.19 05:08

https://www.uekipedia.jp/%E5%B1%B1%E9%87%8E%E8%8D%89-%E3%82%AB%E8%A1%8C-1/%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%8D%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%82%B4/ 【キツネノマゴ/きつねのまご/狐の孫】より

小さなピンクの花が咲く雑草 花は小さいが群生するのでよく目立つ

きつねのまご,野草 葉は深い緑色で質は柔らか  葉の両面、葉柄、茎に毛がある

茎に生じる毛は下向きで、節部は赤みを帯びる

キツネノマゴの花言葉は「女性の美しさの極致」など

きつねのまご,花上唇部分が散った花だが、2本ある雄しべが目立つ

秋には葉の一部が色付く きつねのまご,種 果穂もキツネのシッポ状

【キツネノマゴとは】

・本州、四国及び九州の暖地に分布するキツネノマゴ科の一年草。日当たりのよい場所を好み、道端や田畑の畔、川原などで普通に見られる。日本に分布するのは在来種で、朝鮮半島、中国本土や台湾にも自生する。

・キツネノマゴという名前の由来には、花穂がキツネのシッポに似て孫の様に小さいことによるとする説、あるいは「マゴ」は「ママコナ」の転訛したもので、ママコナに似た植物で、花穂や茎に毛が多いことによるとする説がある。別名は神楽草(かぐらそう)。

・開花は盛夏~初秋。枝先に伸びる穂状の花序に、直径5~7ミリほどの唇形の花が1~5輪ずつまばらに咲く。上唇は先端が二つに、下唇は三つに裂け、そられの縁は糸状の膜質になる。

・花は白い部分が多いが、下唇に紅紫の模様が入っており、そのイメージから全体的に淡い紅紫に見える。花弁は散りやすく、道端では萼だらけの花穂になっていることが多い。

・花の後にできる果実は細長い楕円形。熟すと自然に縦に裂け、直径1.5センチほどの黒い種子が弾け飛ぶ。毛の密生する果穂から四つの種子が弾ける様を、キツネの出産に見立てたのが名前の由来だとする説(牧野富太郎氏)もある。

・キツネノマゴの葉は長さ2~5センチ、幅1~2センチの卵形。縁にギザギザはなく、先端が尖り、茎から対になって生じる短い柄に続く。茎は断面が四角~六角形で赤味を帯びた節があり、節ごとに少し曲がって育つ。

・茎は地際で分岐し、下部は地面を這うが、上部はまばらに分岐しながら斜めに立ち上る。茎や葉の両面に短毛があり、手で触れるとザラつく。

・民間療法では生の葉の絞り汁を筋肉痛や肋間神経痛に、乾燥させた茎葉を煎じたものは鬱病の精神安定に用いる。

【キツネノマゴの品種】

・キツネノヒマゴ 冗談のような名前だが、南西諸島に実在する小型の品種。

【キツネノマゴに似た草花】

 ヒメジソ イヌコウジュ

キツネノマゴの基本データ

【分 類】キツネノマゴ科/キツネノマゴ属 【漢 字】狐の孫(きつねのまご)

【別 名】神楽草(かぐらそう) 【学 名】Justicia procumbens

【英 名】Rat-tall willow 【開花期】8~10月

【花の色】白と淡い紅紫 【草 丈】~40cm


https://enopo.jp/2024/08/20/%E6%B1%9F%E3%81%AE%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%A4%8D%E7%89%A9%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%8D%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%82%B4%E7%8B%90%E3%81%AE%E5%AD%AB/ 【江の島の植物・キツネノマゴ(狐の孫)】より

龍野ヶ岡広場に生えるキツネノマゴ

キツネノマゴ(Justicia procumbens var. procumbens)はキツネノマゴ科キツネノマゴ属の1年草で、本州~九州にに分布し、野原や林縁、道ばたなどに生えます。江の島では参道わきや龍野ヶ岡広場などで、ごく普通に見ることができます。茎はまばらに枝分かれして伸び高さは10~40㌢に、6陵があり下向きの短毛が見られます。葉柄の長さは5~10㍉、葉は卵形~長楕円形で対生して長さ2~5㌢、幅1~2㌢に、縁は全縁で葉先はややとがり、両面に短毛があります。花期は8~10月、枝先に穂状花序をつけ、淡紅色の唇形の花を密につけます。花冠は淡色で長さは7~8㍉、筒部の長さはおよそ4㍉。下唇の内側は淡紅紫色で白色の斑紋があり、広楕円形で先端は3裂に、上唇は白色で三角状、長さは2㍉で先は小さく2裂します。

枝先に穂状花序をつける

下唇の内側は淡紅紫色で白色の斑紋がある

葉は対生につく

茎は6稜で短毛がある

葉は長楕円形短毛がある

苞は線状披針形で、萼は深く5裂します。果実は蒴果で長さは5~6㍉に、熟すと2裂して4個の黒色の種子がはじき出ます。キツネノマゴには全草に薬効成分のリグナン(植物ポリフェノールの一種)を含み、生薬で爵牀(しゃくじょう)とよび解熱、腰痛、神経痛などに効果があるという(参考文献:薬になる植物図鑑)。和名の由来は、花穂が孫狐のしっぽに似る、などの説がありますが定かではありません。キツネノマゴ科の植物には、キツネノマゴ以外にハグロソウ、スズムシバナ、イセハナビ(中国原産)などがありますが、江の島には自生していません。