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Chez Moi

針と糸

2016.02.22 00:34

難民問題、とか、紛争地域、とか。

国際社会への人道支援とか。

のほほん、とした学生時代を過ごし、結婚し、今をお花畑で生きている自分にとって、新聞やテレビで知る遠い世界、という感覚が、正直なところ。。。


本当に、本当に平和ボケしている。


美味しいもの食べて、痩せたい痩せたい、と言って。そんな毎日が永遠に続く、とどこかで思ってる。


刺繍講座の、クラスメイトで、こんな活動をされている方がおられます。


イブラ・ワ・ハイト。

アラビア語で、「針と糸」を意味するそう。


働き手の男性を失ったシリアの国内外の女性が、自ら手芸品を制作、販売して、わずかながらでも収入を得よう、未来を切り開こうとしている。そんな女性達を支援するために、シリア刺繍の商品化を進め、刺繍資材を提供し、適正価格で買い取って日本での販路を拡げる活動。


刺繍で、人が生きていく道筋をつける。。。


娘が、卒業研究という形で、一年間刺繍の歴史や、人は何故刺繍をするのか、というテーマで自分なりの理由を考えてくれました。


最初は、完璧に、私の思いの方が先走っていたのだけど、研究が進むにつれて本人なりの考えが生まれ、導いてくださる担当の先生も、興味を深めてくださり、最後は先生のご指導のおかげで、ハッとするような考察が導き出されました。


人は、何故刺繍をするのか。


私は、、、


娘のお弁当袋に、刺繍をしたい。

家を飾りたい。

とにかく、とにかく刺したい!



権威。

民族。

歴史。


色んな色んな理由があるけど。


結局は、楽しい!


というところに、行き着くのかも。


写真は、シリアの女性が刺した、刺繍の一部分。


鮮やかな、色使い✨


とにかく、楽しそう。

刺している間は、、コレ一枚仕上げたらいくらになる?🙄なんていう皮算用ももちろんありつつ😁仕上げるまで夢中になって、楽しんでるシリアの女性の気持ちを想像したりして。


刺繍をしている間の思いは同じなんだろうなあ。


難民問題、シリアのこと。

難しいことは、よくわからないけど。

計り知れないけど。


針と糸を持つ同じ思いの女の人が、生まれ育った国で、安心して毎日を過ごせる日が早く来ることを願う。


人は、何故刺繍をするのか。



刺繍には、こんな力もあるのね。