針と糸
難民問題、とか、紛争地域、とか。
国際社会への人道支援とか。
のほほん、とした学生時代を過ごし、結婚し、今をお花畑で生きている自分にとって、新聞やテレビで知る遠い世界、という感覚が、正直なところ。。。
本当に、本当に平和ボケしている。
美味しいもの食べて、痩せたい痩せたい、と言って。そんな毎日が永遠に続く、とどこかで思ってる。
刺繍講座の、クラスメイトで、こんな活動をされている方がおられます。
イブラ・ワ・ハイト。
アラビア語で、「針と糸」を意味するそう。
働き手の男性を失ったシリアの国内外の女性が、自ら手芸品を制作、販売して、わずかながらでも収入を得よう、未来を切り開こうとしている。そんな女性達を支援するために、シリア刺繍の商品化を進め、刺繍資材を提供し、適正価格で買い取って日本での販路を拡げる活動。
刺繍で、人が生きていく道筋をつける。。。
娘が、卒業研究という形で、一年間刺繍の歴史や、人は何故刺繍をするのか、というテーマで自分なりの理由を考えてくれました。
最初は、完璧に、私の思いの方が先走っていたのだけど、研究が進むにつれて本人なりの考えが生まれ、導いてくださる担当の先生も、興味を深めてくださり、最後は先生のご指導のおかげで、ハッとするような考察が導き出されました。
人は、何故刺繍をするのか。
私は、、、
娘のお弁当袋に、刺繍をしたい。
家を飾りたい。
とにかく、とにかく刺したい!
権威。
民族。
歴史。
色んな色んな理由があるけど。
結局は、楽しい!
というところに、行き着くのかも。
写真は、シリアの女性が刺した、刺繍の一部分。
鮮やかな、色使い✨
とにかく、楽しそう。
刺している間は、、コレ一枚仕上げたらいくらになる?🙄なんていう皮算用ももちろんありつつ😁仕上げるまで夢中になって、楽しんでるシリアの女性の気持ちを想像したりして。
刺繍をしている間の思いは同じなんだろうなあ。
難民問題、シリアのこと。
難しいことは、よくわからないけど。
計り知れないけど。
針と糸を持つ同じ思いの女の人が、生まれ育った国で、安心して毎日を過ごせる日が早く来ることを願う。
人は、何故刺繍をするのか。
刺繍には、こんな力もあるのね。