もっちり進化論。
昨年末にオーダーしていた新ネタが届きました。FireEyeのドロッパーポスト「FEDS」がそれ。
ドロッパーシートポストなるモノが世を騒がせ始めてから10年近く経とうかという昨今、
登場初期の頃の様な信頼性の低さはスッカリ消え失せ、飛び道具から極普通の選択になった感がありますが、
反面、メーカーやブランドごとの個性というのはハイエンド製品を中心に競われている位で、
廉価帯の製品はどれも似たり寄ったりというか、皆良い子というかな感じで、はい。
今回のFEDSもまた個性的と言うにはあまりにシンプル。
では何故FEDSを選んだのか?それは現時点における最後発製品だからです。
ドロップ量はニョキっと150mm。
今やもっと長いストローク量のモデルも存在しますから特筆する程ではありませんが、それでも充分長いストローク。
ストロークが長いほどガタが出易い・・・気がするのですが、ドロッパーの歴史はガタとの闘いの歴史(妄想)でもありますから、
最後発となれば現在取り得る最良の策が施されていよう、と勝手に期待する訳です。
一般工具でも着脱がし易いように配慮されたトップカバーなど整備性も良さげですしね。
そしてもう一つの理由として重量がやたらに重いという点。
同クラス(Φ30.9/150mm)の製品が500g台中盤〜後半、軽量モデルだと400gを切るモノも選べる今にあって、
カタログに表記された重量は「665g」と遠慮も恥じらいもない重さっぷりです。
無駄に重いモノは避けるのが普通ですが、ストロークが1インチ短い125mm仕様は565gと100g軽い。
この差の開きっぷりが金属スプリングを示すのかダンパー容量のデカさを示すのかは分かりませんが、
軽く纏める事が容易な今、敢えて重く仕上がっている点にタフさを期待してしまうのですよ。
イメージだけで言えば昔のマルゾッキみたいな、ね。
そんなFEDSの到着を待っていたSurly/Karatemonkyにインストールしてこんな感じ。
MTBの本道からは大きく逸れているけど、乗れば絶対に面白いフルリジッド&セミファット&ワイドバー。
山に分け入り特攻野郎Aチーム気分でガッコンガッコン揺らされ、転けそう転けそう言いながら笑う、みたいな。
平地のダブルトラックに入ったらレバーを押してニョキッとシッティングポジション。
こういうゴツい遊び系車両に無理な軽量化を強いるのは無粋ってモンです。
それよりも求める事は「タフさと気安さ」。
価格的には同系統製品の中では最安クラスの¥26,852(=税込¥29,000)ですから文句無しですし、
これで一年後にもノートラブルで普通〜に使い続けれていたらバッチリ、と期待して世に解き放つ訳です。